日本。

先日、とても印象的なおはなしを伺いました。

Sさん、フランス出身、日本にきて3年。

昨年末からレッスンにいらしてくださっている方。記事でも以前、ご紹介していますが・・・・

「改めて、箏を習ったことが自分にとってすごく良いこと」として実感してらっしゃる・・・・とのこと。

日本の新しい魅力、未知の部分がまだまだたくさんあったということ、
そういうことに、箏をならいはじめて、気付かされてらっしゃるとのこと。

もともとずっと日本に来たくて、語学も勉強し
来日した当初は、とにかく、日本で生活できるだけで、嬉しくて
毎日が楽しくて、新鮮で・・・・という日々だったそう。

ですが、1年、2年とたっていくうちに、
なんとなく、日々の生活が日常となり、慣れてきて、
当初の気持ちが薄れてきていて・・・・

もともと音楽の勉強をしてらして学校に通ってらっしゃるSさん、
日本の伝統的な音にも触れてみたいということで
箏をスタートしました。

それまで、もちろん、箏の音や曲は聞いたことはあったのだけど、
いざ自分が教室に通いはじめて、
12月のおさらい会(開演前から終演まで5時間以上もずっと聞いていました)や、
私がご紹介した演奏会等に足を運び、多くを感じたそう。

想像以上に、多くの違った雰囲気の曲があり、音楽性が演奏家によっても、まるで異なり、
そのなかで、自分の好みにとても合う曲や作曲家も見つかったとのこと。

ものすごく世界が広がったということ。

まだ箏を始めたばかりだけど、その中の一員に自分もなっているということが、
すごく嬉しくて、心地良くて、
あらためて、自分は日本という国の一員になっているという感覚を持てた・・・・
というのです。

Sさんが、そういった気持ちになったということ。
そのきっかけになれたということ、

すごく・・・・じ〜〜〜ん・・・・・ときました。

箏を指導させていただいている・・・・だたそれだけなのですが・・・・・。

海外から日本へいらっしゃる方達の思いというのは、
人それぞれだと思いますが、
Sさんがスタートしたものが、伝統文化だったというのは、たまたまで、
どんなことであれ、
何か自分にしっくりくるものが見つかり、
目の前がパッと開ける感覚を得、
もっともっと深く知っていきたい・・・・
と思えると、
その地での生活そのものが、さらに豊かなものになっていくのかもしれません。

Sさん、今通っている学校の研究生として進学できる試験に先日無事合格し、
まずは安心してあと2年は日本で勉強が続けられることになりました。

探求心、好奇心旺盛な彼女。
あっとの間に、箏のいろいろな面を習得していくだろうと思います。

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