濃い。

今日は午前中、われながら濃い・・・・お稽古だったと思いました。

ひとつの奏法にこだわって
それができるようになるまで徹底して練習するように
その練習方法や心がけのようなものを
じっくりすすめることができた・・・・

という意味での「濃い」。

単純に中指で音を出す方法なのですが。

私も親指以上に中指、人差し指で音を出すことには苦手意識があり、
これまで満足の行く音をだしことが無く。

でも、数ヶ月まえ、レッスン中に
なにかのはずみでたった一音だけ、
これかも!!これだ〜〜!!という音がでて、

なんとも言えない、
スカ〜〜〜っと透き通るようで、
力強くですべての力が効率よく糸に行き届いたような音・・・・

ものすごく嬉しくて(生徒さんの前ではもちろん顔にだしませんが)
私・・・・中指の音、ついに出し方ちょっとわかったかも!!

と思い、忘れないように、
そのレッスン中に何度も同じように再現しようと
(生徒さんのレッスン中ではありましたが、
自分の中指に意識が半分くらい・・・行ってしまっておりました・・・・すみません〜〜)
試みたのですが結局出ずにおわってしまいました。

うわ〜〜〜〜まるで夢だったのか・・・という感覚。

その後、まだ一度もでていません。

さて、生徒さん、なんとなく音もでているし、きれいに当たってもいるのですが、
このままこの状態だと、
これ以上よくならない・・・・
ということで、
とにかく強く出す、落とす、指先集中、手首落とす、腕の力も利用する・・・
等々いろいろお伝えしながら、しばらく一順番に音を出し続けること数分。
少し音量アップしてきました。

それをできれば毎日続けること。
曲の練習をする時間がなくても、
それだけは数分でいいからやること。

また、曲の最後に出てくるアルベジオ・・・

これもなんとなくで終わらせず、
正しくできるまであきらめず練習すること。

なんとなくで終わらせないこと・・・・。

私もついついレッスン中
アルペジオは難しいから、
またの機会に、もうちょっと良くなるように頑張れば全然大丈夫〜〜〜
とよくお伝えすることも多いのですが、
本当はその曲の時に、せめてイメージだけでもしっかりもって、
それに少しでも近づけるようにじっくり練習してもらえるのがベスト。

今は苦手でも、年数がたてばそのうちできるだろう・・・・
という部分、楽器にはもちろんあるし、
気づいたら10年たっていて、それなりに力ついている〜〜ということももちろんあるのですが、

ある時期、徹底してその方法をマスターしようとして集中して身につけなければそのまま
何十年たってもなんとなくしかできない場合が多いことも事実。

そんなものだと思わず、
絶対誰でもできる!!

と思ってできるまで取り組む。

一日数分、その部分だけ半年続けても思うようにはできないこともあるけど、
確実に上達はしているわけで、
また次の曲で同じようにトライするえばそこでマスターできるかもしれない。

でも数回・・・・曲のついでに、その部分がでてきたときにちょっと集中・・・・というだけでは
なかなか・・・・難しい。

結局、できるまで努力できるかどうかですべて決まってくるのだと
レッスンをしていると思います。

しつこいこと。
地道なこと。
我慢できること。

こういうことがどれほど大事か。

才能よりなにより、そこなのかもしれません。

そういう意味で、今日はちょっと濃いレッスンができて、
私も充実。

曲は・・・・今は二の次で・・・・いいでしょう(^^)

私も・・・・中指・・・・がんばろう!!

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