演奏会から一夜明けて。
通常レッスンです(^^)。
今日は8名のお稽古。
このところ、「押し手」について、力を入れるようなレッスンになってきています。
箏の奏法には、いろいろなものがありますが、
中でも「押し手」は他の奏法とは一線を画する、難しさがあります。
もちろん、他の奏法も、よく耳で聞かなければ
良い音色にはなりませんが、
「押し手」というのは、耳が命!
よく聴かなければ成立さえしない奏法なのです。
ただ押せば良い、強く押せば良い、弱く押せば良い・・・・
という単純なものではないということは
習って時間が経つにつれて、気付き始めていきます。
最初は、なんとか、押すだけで精一杯。
強い押しについては、まず、中指の先が木に当たるようになるまで
押すということ・・・それをめやすにはしています。
ですが、本当に正確な音程をつくろうとすれば、
糸の張り具合、楽器の個性、演奏者の指のしなり具合、角度
によって、そればかりではないということになります。
とくに厄介なのは弱押し。
箏を習い始めて半年位もたつと、弱押しについては、難なく押せる力はつきます。
ですが、ここが曲者。
力がつくので、おしすぎることもある。
あるいは弱押しだからと油断して、力をセーブしすぎて、半音アップに達しない。
だんだん、わけがわからなくなってくるのです。
私も、チューナーのように正確に押せているかというと、絶対そんなことありません。
耳よくないですから・・・・(*´∀`)(←威張ってどうする、笑)
でも、この押し手の音程次第で曲が良くも悪くもなってしまうという
恐ろしい奏法なのです。
部活動で指導させていただいていますが、
毎回の演奏会の後で感じることは、
押し手の音程がもっともっと正確になれば・・・・・ということ。
そして、今回お弾き初め会で感じたことも、
やはり「押し手」の音程の改善でした。
普段のレッスンではそこそこ正確に押せていても、
本番となると、緊張もするし、他のことに集中するし、(糸ミスしないように等)
力が入りにくくなったり、逆に力み過ぎたり・・・・
低い音の押し手については、押すことを諦めてしまうことも多々あります。
つまり、普段のレッスンで「そこそこ」ではいけないこと・・・・
余裕をもってまずは押せること(タイミング、おしかた、はなしかた、つよさ、ポジション)
その上で本当に正確なのか、よ〜〜〜〜く耳で感じること。
押す前から、これから作る音をしっかりイメージできていること。
押し手の音程が正確ではないと、それは、調弦を間違っているのと
実は同じ位、不思議な曲になってしまうのです。
箏を知っている人であれば
押し手は大変だから・・・多少、不安定な音でも、そんなもの・・・・と思うかもしれないのですが、
初めて聞く人、または洋楽器をなさっている方が聞いたら
「なんだか・・・・・きもちわるい・・・・・」となります。
普段からこれまで以上に気をつけていく意識を持つようにしたいと思いました。
経験が浅くても、長くても同じです。
ということで、きっと
「さいきん、先生・・・押し手にやたらうるさいな〜〜〜」と
思われている生徒さんたち多いと思いますが・・・・
そういうことです、笑。
一緒にがんばりましょう(*´∀`)