文化祭というのは学校により内容も力のいれ具合も様々だと思います。
ありがたくも、指導に行かせていただいている
千葉の中高一貫校の文化祭は
初日は文化発表に徹しています。
近くの文化会館に全校生徒が集まり、
吹奏楽部、太鼓部、箏曲部、演劇部のステージを楽しむというもの。
例年書いていますが、中高一貫学校の全生徒が集まると
軽く1000人は超えるのです。
そして、保護者やOBOGも応援にきます。
会場の熱気は相当な物。
そんな中で、箏を演奏できるというのは、ものすごい貴重な機会でありますが、
ものすごいプレッシャーでもあるわけです。
吹奏楽はこちらの学校かなりの強豪!
全国大会の常連だそうです。
ということで、文化発表の実にほぼ半分の時間を吹奏楽部が担当するという
特別待遇・・・・(*´∀`*)
・・・箏は・・・・・・・その4分の一位の時間です〜〜〜〜
でも、正直、それで十分、笑。
吹奏楽の演奏に十分圧倒された後に演奏いたします。
2年前、はじめて、この状況を目の当たりにしたときは、さすがに動揺してしまいましたが・・・・
なれました、笑。
指揮者いない、音量ちいさい、楽器一種類、曲はなじみがない、
人数少ない(吹奏楽に比べるとということで、十分いますが)、
よく考えれば不利〜〜〜〜!!
でも、和楽器独特の良さ・・・・弦楽器の良さ・・・・・が少しでも伝わるように・・・・・
毎年試行錯誤です。
さて、今回の選曲、高校三年生は沢井比河流作曲「夢の輪」
大きな大きな挑戦でありました。
本人たちの希望で決めた曲!!
かっこいい曲が弾きたい!!
そう思う子が確実に増えています、この部活動。
それは、昨年「OKOTO」を全体合奏で演奏したことも大きなきっかけ。
もともと、とってもとっても小さな音で演奏していた部員。
とても、沢井作品を弾けるタッチにもっていくのは無理がある・・・・・
と思っていたのですが、「OKOTO」の時は30名以上で弾いたので、
それも手伝ってかなり迫力がでて、良い仕上がりとなりました。
でも今回は高校三年生のみなので、8名!
8名で1500人の前で「夢の輪」・・・・
なんというハードルの高さ・・・・・
でも、意欲に負けました。
ということで、とにかく大きな音をだすように努力することが条件!
となり、皆、受験勉強の合間に、集まって練習していました。
基本は6月の本番以降は高校3年生は自由参加のような活動なので、
全員が揃う日もなかなかなくて(各自、講習の時間が異なるため)
、練習時間確保はほんとに大変そうでした。
さて、本番、
相当かっこよかったです!!
ステージでセッティングを手伝ったあと、
ダッシュで2階席に聴き行きました。
しっかり会場奥まで音が聞こえ、
のりもよく、
ちょっと細かいところ、つぶが揃いにくいところもありますが、
それでも練習の時位の内容でちゃんと演奏できていました。
最後のステージということもあってか、
悔いがのこらないように、おもいきって演奏している様子が伝わってきまして、
ほんとに感動しました。
終了後、話を聞くと、ステージにたったとたん、
足と手ががくがく震えた!!
と話す生徒たち。
これまでの練習の成果、いざ、全校生徒の前で演奏するとなったとき、
そして、これが最後のステージ!と思ったとき、
いろんな思いがこみ上げてきたのかもしれません。
いよいよ、皆にかっこいい演奏を聴かせるぞ〜〜〜!!という
そういう感じもあったかもしれません。
前の方にすわっている男子生徒がめちゃくちゃ集中してい聞いている姿も
嬉しかったな〜〜〜〜。
この学年は中学校1年生の時から、7名がずっと続けてきたそうです。
1名だけ高校から入部。
たいてい高校に入るときに、他の部にうつる子が半分くらいいるようなのですが、
この学年は長くつづけているコたちが多く、
実力もしっかりついていきているということ。
ほんとに充実した活動をしてきた学年だったわけです。
仲が良いということが一番大きなことだったと思います。
チームワークがすごくいいんです。
この学年に指導するときは、
ほんとに楽しかったし、
どんどん教えたくなったし、
気持よく指導ができました。
ほんとにありがとうと伝えたいです!
さて、5年生以下の大合奏。
今年は「花は咲く」を選びました。
「夢の輪」とはちがうタイプの曲。
バランスが良かったように思いました。
17弦パートを3箏用に書き換えたのも、うまくいきました。
なんとかなるものなんだ〜〜とちょっと自信がつきました。
部には17弦が2面しかないので、
今回「夢の輪」で2面使用すると、もう無いわけです。
でも、逆に、それでよかったなと結果的には思えるくらい、
良いバランスでアンサンブルになっていました。
今年の5年生以下は経験が短い子が多いので
(昨年入部した子がすごくおおいので)
その中で演奏できる曲。
でも、喜んでいただける曲、メロデイーラインがしっかりしている曲・・・・
しばらく悩んで、やっと6月に決定。
それからあまり期間がありませんでしたが、
生徒たちは十分すぎるくらい、
安心感のある演奏をしていました。
ですので、本番は演奏についての心配は全然ありませんでした。
それよりも、短時間でパパっと楽器をセッティングして、
スタンバイできるか・・
そういうことに神経を使いました。
でも、これも、年々よくなってきていまして、
今年はほんとにセッティングがスムーズにできました。
これも今後にむけての自信につながります。
「花は咲く」そして「夢の輪」
同じ楽器とはとても思えないくらい
異なる雰囲気。
箏って実にいろいろな表現ができる楽器なんだ!と
多くの方に知っていただけたのではないかと思います。
そう考えると、ほんとに、このステージというのは、
箏を、普段聞くことのないものすごく多くの方に聞いていただける絶好のチャンス!
それを踏まえて、来年度にむけて、また、基礎を強化していきたいと強く思いました。
今年の春卒業したOGも聴きにきてくれていました。
「夢の輪」すごくかっこよかった〜〜〜!!
私たちも弾きたい〜〜〜〜!!と興奮して話していました。
改革・・・・今年もちょっとはできたかな。
まだまだこれからですが(*´∀`)
さて、明日はお茶席での演奏が待っています。