GRECO その 3

今回、全10曲のプログラムでした。

ライブをすることに決まったとき、
内容はまったく決まっていませんでした。

どういう路線でいくのか・・・・
そもそもジャズをするのか・・・・
完全即興のみになるのか・・・・
箏曲メインになるのか・・・・・

でも、実は私の中では・・・・ジャズ・・・・やっぱり、ジャズ寄りでいきたい・・・・

というのがありました。

(こういうところは、ほんとずうずうしいな〜〜私って・・・・ジャズ奏者でもないのに・・・・ジャズの一流の方達を前に
そんなイメージをふくらませるなんて・・・・って思う)

石井さんは、お寺で4月に即興のご一緒しただけなので、

「マユコさんて・・・五線譜とか読めます?コード進行のある曲とかも可能ですか?」

と聞いてくださったので、もしかしたら、
箏を弾く人はたとえ演奏家であっても五線譜読めない場合もあるかもしれない・・・
と思われていたのかもしれません。
たぶん、このご時世、五線譜読めない箏演奏家はいないと思うので・・・
私としては意外な質問でした。

ということで、お互いいろいろ候補曲をあげまして、
楽譜はすべて(箏曲以外)、石井さんがどさ〜〜〜っと送ってくださいました!!

といっても、メロディーラインとコードだけシンプルに書かれた楽譜なので、
全部で20枚程度です。

そこからどう膨らませていくかは自分次第。

調弦の問題もあるので、一通り、ざっとやってみて、
これは、無理だな〜〜〜
(調弦的にもむずかしいな〜〜〜、または、自分が表現しきれないな〜〜〜〜〜という判断基準)
これは、いけそう〜〜〜〜
と10曲位、勝手に選んでいたのですが・・・・・(だって、かれらはどの曲だってできるんですから、笑)

リハでは、私ぜったい無理だな〜〜〜と思っていた曲から
2曲・・・・・「ぜひやりましょう」というアピールがありまして(*´∀`)
(いちおう、その2曲はちょっときびしいかと・・・とアピールしたのですが優しく却下されました、笑)

それは、「パリの空の下」というシャンソンと
「ノーチェデロンダ」というメキシコの古い歌。

パリの空の下は、転調が大変そうだな〜〜
そして、アドリブがちょっと難しいそうだな〜〜〜。

ノーチェデロンダは、あまりにも、艶っぽい曲で・・・・・ガサツな私にはムリムリ〜〜〜笑。

それが・・・・・やることになってしまって・・・・

でも、石井さんがやるというのだから、
きっと何かしら箏に向いている曲なのかもしれないな〜〜〜

ということで、リハのあとから、それらの曲の準備ははじまったのですが・・・・

また、

リハ(本番9日前)時までは完全に箏のみでいくつもりだったのですが

「今回は17弦は演奏しないんですか〜〜〜〜」と石井さん。

自分としては、コントラバスがあるので、17弦を入れるなんて全く考えていなかったのでしたが・・・・・

でも、もしかしらら・・・・10曲全部箏よりは、17弦もあったほうがおもしろいのかな〜〜〜

(なんとなく、17弦も弾いてほしいな〜〜〜という空気をかんじたのでした・・・・笑)

そこで、武満徹の「翼」という曲と、
「A Lovely Way to Spend an Evening」という曲を17弦にしてみました。

そんなこんなで、当日を迎えたわけでありました。

ジャズを17弦でという経験はたしか・・・・・無いので・・・(*´∀`)・・・・・

ちょっとドキドキでしたが・・・・・

ものすごく良い勉強になりました。

音域が広いので(13弦に比べると)、ある意味表現の幅は広がるな〜〜と思いましたが、
細かい手のものには、あまり向いていないかな〜〜〜という気もしますし(でもやってみたい)
かなり練習必要だな〜と思ったので、今回はゆったりめの曲に17弦を選びましたが・・・
これから、いろいろ試してみたいと思っています。

箏曲からは「春の海」と「鳥のように」。
そして、イパネマの娘・・といったスタンダードから、
シャンソンから、メキシコ、ブラジル、アフリカ・・・・国を超えての名曲等。

大好きな曲ばかり、ここまで選べるなんて、
こんな幸せ今まであっただろうか・・・・

ほんとに好きな曲、心から演奏したい曲・・・・ばかり・・・・ライブで演奏できるって・・・
ほんと夢のようです。

力の無さ加減は、これでもかというほど、実感したライブではありましたが、
楽しかったことは事実で、
これから、りっかり取り組んでやっていきたいなあという気持ちがますますアップしましたし、
この日は自分にとって、ものすごく大きな意味を持つライブとなりました。

あ〜今回がもしかしたら、Boysの皆様とは最初で最後の共演かもしれない〜〜
と覚悟していたのですが(もう箏はいいわ、小林真由子はもういいわ・・・・・ってなっちゃうかもと・(*´∀`))
また継続してやっていこう〜!と言っていただいて、ほんと嬉しかったです。

金澤さんが「Mayukoto Boys」というネーミングを冗談交じりに言っていました、笑。(FBで)

それを受けて「真由子とBoys」なのか「真由箏Boys」 なのかどっちなんだろうね〜〜〜と、笑。

裏話といえば、駿くんが、休憩時間に控え室(正式には2階にある小さめのライブ会場)のピアノを
弾いていて

「これ、箏にあいそうだよね〜〜〜箏と弾きたい曲、いろいろあるな〜〜〜〜」なんて言いながら、いろんな曲を弾いていました。
駿くんて・・・・なんか・・・・・・素朴なのに・・・・熱い・・・・・・すごい魅力です!!

とにかく、素敵な方達、ぜひぜひ皆様、彼らのライブ、機会がありましたら
行かれてください〜〜〜〜!! 

ところで、この2枚の写真は金澤さんの隠し撮り・・・・笑。

上は、リハ中なのですが、
そして下のは本番。
楽器の説明をおそらくしている私・・・・・。

本番中に写真をとるという余裕さと自由さが最高です!!

そして、ものすご〜〜〜く心配そうに私の話を聞いている周りの方達・・・・(どういうこと??笑)

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