Wさん・・・・なんだかんだと、教室でレッスをスタートして、
ずいぶんたつな〜〜〜。
大学1年生になる直前から通ってくれていて・・・
卒業して就職して、その後大学院に行って・・・・
当教室にしては、とっても珍しく、
はじめから明確な目標がしっかりあった生徒さんなので
コンクールにも挑戦したいし、資格もなるべく早くとりたい・・・・
私も、はりきってお稽古したり、資格に挑戦していただいたり、
なるべく演奏会では独奏に挑戦していただいたりと・・・・・
期待もしている分、かなり厳しいレッスンになったことも多々あります。
それでも、めげずに、いつも素直に聞いてくれて、
通い続けてくれていて、ほんとにありがたいことです。
さて、楽器というのは、ある程度のレベルまで行くと、
そこからさらに上を目指そうとすると、
それまでの練習方法や、意識の持ち方では、伸びが停滞してしまうものであります。
楽器の大変であり、かつ、奥の深い魅力でもあるわけですが・・・。
それで、最初の5年くらいはだ〜〜〜〜っと、
難しい曲にも挑戦して、それなりに納得いく演奏で演奏会で演奏できたり・・・・
だったのですが、だんだん、思うように、ぐっと伸びないという時期も続いていました。
それは、就職して忙しくなったり、再び勉学に忙しくなったり・・・・
ということで、時間的な余裕もなくなってきた・・・・という時期と
意識をそれまでよりも高くもっていかないといけないという時期が重なってしまって・・・
右往左往・・・・という時期でありました。
それでも、レッスンには頻度が少ないことも時々ありましたが、
続けて通っていて、古典曲も数えて見たら、上級試験の前後で
5、6曲は制覇していて、
(ひさびさに、レッスンの記録をみておどろきました。こんなにやってたんだ!って)
確実に基礎体力みたいなのはついてきてるな〜〜なんて。
それで、今日のお稽古では
やはり古典曲だったのですが(勉強会には残念ながら、お仕事と見事に重なってしまって、出られないのですが)
前回から見違えるほど、
特に手事の部分がよくなっている。
フレーズを理解して余裕をもって弾けている感じ。
ただ、楽譜を追って弾いているのと、
フレーズを理解して弾いているのとでは、全然ひきこなしぶりも違うし、
こちらへの伝わり方も全然違います。
「よくなったね〜〜〜」とお伝えしたら、
「ちょっとがんばってみました〜〜〜」のようなお返事が、笑。
そして、歌の部分もすごく丁寧で音程が整っている。
でも、ちょっと元気ないかな・・・・遠慮がちかな・・・・
いつもより声量が小さいなあ・・・・どうしたんだろう・・・・
きいてみると
「録音してみたら、大きな声を出すと、音程が狂ってしまっているみたいなので、
小さめにして、今回は音程を少しでも正しくするように、試してみました」
とのこと!!
なんて素晴らしい〜〜〜!!
録音をして練習したということもすごく良いし、
かつ、それをちゃんと聞いて、自分で分析している。
そして、声の出し方とかもいろいろ調べたりもしてみているそうで。
音程に自分で納得いったら
声を大きくしていく・・・・・というのも、
彼女のようにある段階まで行ってからの練習方法として
とてもいいと思います!!
なんだか、ほんと嬉しくなりました。
自分でどうにかしてみようと、いろいろ策を考えてみる・・・・
すごい意識が高くなっている!!
「録音してみたら、テンポが早くなってしまったり、遅くなってしまったり・・・・
していたことも実感できました!!
先生が時々手をたたいて、テンポを修正しているのが、納得でした〜〜」
とか・・・。
とにかく、いろいろと、試したり、感じたりしながら、
自分の演奏を歌を良くして行こうという、意識がぐっと高まったこと・・・・
いよいよだな〜〜!!
次回は現代曲に集中レッスンの予定です!!