ライブの曲について。

せっかくなので、今回のライブで演奏させていただいた曲についてちょこっと。

1 【千鳥の曲】

古典曲。
前回「みだれ」を演奏したので、今回も古典を入れてみよう・・・ということで。
こういったライブで普通に古典曲というのは珍しいかもしれません。

しかも胡弓と山田流箏と生田流箏という組合せ・・・・珍しい。

胡弓は古典中心に力をつけていくという楽器でもあるし、
「歌といえば山田流」「古典といえば山田流」といわれるほど
山田流は古典が本当にすばらしい流派。

けいちゃんに聞いてみると、
やはり山田流はほぼ例外なく、最初から歌を本格的にお稽古するそうなのです。
でも、けいちゃんは、ちょっと例外で・・・山田流だけれど、現代曲を演奏することがほとんどで・・・とのこと。
ですが、やはり古典曲を演奏していただくと、歌にしても、手にしても、
なんというか血筋というのか・・・すご〜く風情があって、でもやりすぎず、シンプルで、非常にここちよい・・・。

そういったお二人と古典曲をやってみたいという希望はずっとありました。

また、現代曲やオリジナル曲の中に一曲くらい古典が入ることで、
お客様にも新鮮に感じていただけるかもしれないという思いもありました。

候補として古典曲4、5曲あがったのですが、
時間も限られていることもあり、
皆、合奏も慣れている「千鳥」を選曲。

さて、リハ。
歌の入れ方が想像以上に違っていることに皆でびっくり。

最初は、一緒に歌う予定だったのですが、
あまりにも、入れるタイミングなども違うので、
歌い分けることにしました。

流れで・・・私は苦手な後半の音域高い部分〜〜〜。
あ〜〜裏声苦手なんだよな〜〜〜〜
あ〜〜〜あ〜〜〜とか文句言ってる場合じゃ無いのですが・・・・笑・・・・・

それにしても、歌の部分だけではなくて、
手についても、3人で合奏して、いろんな発見がありました。
非常に演奏しやすい印象も受けました。

生田流同士での合奏よりも、もっとやわらいかんじになるというか、
したい・・・という気持ちが強くなるというか・・・・

スピードも手事部分はあまり早くせず・・・
どちらかというt淡々と・・・・。

逆に歌の部分はあっさりと・・・・。

手事激しい〜〜〜歌どっしり〜〜〜〜(これ、ありがちなあまりよく無い例かもです・・・笑)
古典にまで激しさを求めてしまう私は・・・・・ちょっとまずいか・・・笑。

ということで、ちょっと大人な雰囲気を目指してみました、笑。
(実際はいっぱいいっぱいで、逆に子供っぽくなってしまった自覚あり、笑)

反省点・・・・・
この曲は合奏の不安はなかったので、当日リハしなかったこともあるのですが、
うっかり、歌のためのマイクを考えていなかったこと。
楽屋で開演直前に
「あれ・・・・・そういえば・・・・・楽器のマイクテストしたけど・・・・歌って・・・・どうなんだろう?」

「あ〜〜〜忘れてた〜〜〜!!」

でも、いまさら、歌用にマイクとか準備できないし

普段、古典曲を演奏するときは、マイク使用しない会場がほとんどなので、
すっかりマイクのこと頭から抜けてました。
PAの入ったライブ会場で歌・・・という経験はないわ〜!

今回位の会場の広さであれば、楽器も歌もマイクなしでも聞こえる広さですが
飲食もメインのライブ会場となると、
ざわざわ感ありますし、生音が響くような箱の作りにもなっていないし、
基本マイクの助けが必要になります。

楽器だけ音が響いて・・・
歌きこえない可能性大だよね・・・
でも、それも良い経験だね・・・・
なんて、前向きに挑むことに、笑。

そもそも、マイクで古典を歌う・・・・・
急にそんなことやってもかえって難しいよね・・・とのことで。

はたして後ろの方の方は聞き取りにくかったと思います。
ごめんなさい・・・・・涙。

もともと尺八ではなく胡弓と三絃や箏・・・・
という三曲合奏が古くは主であった古典曲をそのスタイルでお届けする・・
という、おもしろい試み、今後も機会があれば、挑戦したいです。

2 【華】

沢井忠夫作曲。尺八と箏の二重奏。
参考にした演奏がまずかった・・・・「山本邦山&沢井忠夫」・・・・^^;。
ひゃ〜〜〜〜これはすごい〜〜〜〜で終わってしまう・・・・笑。
これはこれ・・・・わたしたちはわたしたち・・・・になってしまう・・・笑

とはいえ、音源それしかないので、
木場さんに音源と五線譜の楽譜をお渡しして・・・・

前回のライブで演奏した二重奏の「風の歌」は・・・・
胡弓での演奏というのが実にしっくりくるなあと、もともとイメージを持っていたので、
選曲したのですが、今回の選曲は、あまりそういう視点では選びませんでした。

とにかく二重奏であること、尺八パートがあること、
そして、自分にとって挑戦できる曲であること・・・・
そして・・・・木場さんならきっとやってしまうだろう・・・・

ライブまでの時間を考えると、
どう考えてもバタバタするので、過去に何度か本番で演奏している曲
を選ぶのが妥当な気もしたのですが・・・・

自分を追い込むこともしないと・・・・

でも・・・・もちろん、自分を追い込みもしましたが、
木場さんを追い込む結果になってしまったという・・・・・汗。

木場さんは演奏活動もですが、作曲活動がすごく忙しくて
ご自身の練習時間を作り出すのがものすごく大変な時期でもあったそうで、
その中で、そもそも尺八の曲を(しかも呼吸では弾きにくい手が満載の曲を)
期間も短いなかでというのは、かなり無謀な挑戦だっと思います。

ライブ当日も、リハの後、開演ギリギリまで「華」の練習を控え室でしていました。

もっと二人でつくりあげる時間があればよかったのですが、
限られた時間の中で、そして、本番での木場さんの集中力で・・・・最後まで弾ききることができて・・・
よかった・・・・。
細かい部分は本当に改善の余地がありすぎますが、
リハでも本番でも合奏はとにかく楽しかった!(半分はこわかったですが・・・・笑)

リズムのからみもすごくやりがいがある曲だし、
途中ゆっくり部分の表現は本当にむずかしいし、
これから、なんども弾いて、よくしていきたい・・・と。

恐れていた転調は、なんとか間違えずにできまして・・・・・。

今回は3割方カットバージョンでお届けしたので、
いつかフルでやってみたいな・・・と思いました。

ピアノの足立さん、前半は客席で聞いてくださっていたのですが、
箏の曲・・・・作曲について、実に緻密な構造で計算された内容であること
に非常に驚いていました。

胡弓以外の和楽器との演奏はあまり経験は無いそうで、
いろいろな発見があるな〜〜〜〜と、非常に興味深そうになさっていたのも印象的でした。

つづく・・・・。

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