大阪庄内「ブルーノート」閉店。

ジャズピアニストの石井彰さん、そして多くの方達に愛された
大阪庄内の「ブルーノート」が閉店とのこと。
私はうかがったことないライブハウスですが、石井さんの投稿を読んで、
ジャズを愛する人たちにとって本当に本当に大切なところだったのだなあと感じ入りました。
そして、石井さんの学生時代のお話もなんて貴重な。
ぜひ皆様に読んでいただきたい!
12月12日(水)19時〜22時、石井彰さんがこちらで最後のセッションを開催とのことです!

 

 

以下、石井彰さんのFBの記事です!!

 

 

『ブルーノート』が今年で閉店。。。。(長文です。そして拡散希望)

寝耳に水だった。我が母校「大阪音楽大学」がある阪急宝塚線『庄内』に49年間ジャズと美味しいコーヒーを提供し続けてくれた『ブルーノート』が年内をもって閉店。

あれは高校3年の冬、受験の為に音大に通った際、やたらと敷居の高そうなジャズ喫茶があった。寒かったのでホットコーヒーを頂きたく、勇気を出して扉を開けてみた。煙草の煙と眼光が鋭く屈強なマスターの顔。ジャズに対する憧れ、大人になりたい背伸びしたい気持ちで、正直居心地は良くはなかったが試験期間中毎日コーヒーを飲みに立ち寄った。マスターの名前は菅原乙充さん。ここの地で開店するまでは関西では名の通ったアルトサックスプレーヤー。
ママさんは人懐っこく、色々親切に接して下さった。

大学に入学して、ほとんど毎日のように通った。まずブルーノートに寄り、荷物を置かせてもらってから授業に行き、昼休みにはここで弁当を食べさせてもらったり、放課後は必ず寄ってジャズを聴いて帰った。クラシックの大学だったがジャズを好む学生や先生方で毎日賑わっていた。毎年6月には開店日記念セッションというのがあり、ジャズを演奏する先輩達のプレイを憧れの眼差しで見ていた。そうこうしているうちに、大学のビッグバンドに入ったりして自分もジャズピアノをやってみたくなったのだ。ビルエバンスを初めて聴き心酔したのもこの時から。私が2年生になり新入生に井上陽介b、小島勉ds、岡田ケイタdsが入って来て土曜日の午後に練習させてもらうようになった。初めは退屈そうに居眠りしながら練習を聴いていたマスターが、だんだん録音やビデオ録画してくれるようになって来た。

そう、ここ『ブルーノート』は私にとってのジャズの始まりであり、マスターはジャズの父である。

卒業後上京してからもジャズ科創立当時から講師として母校にお世話になることになったので、ずっと通い続けているのだ。教えていた学生達も多数通うようになり、ここでお世話になった。

37年間通い続けるうちに、大学の周りの環境も変わり店もお客さんが少なくなり寂しい近年だったが、昨日大学に行った際に閉店の事を聞き、非常に残念な思いでこの長文を書いています。

来月12月12日(水)に最後のセッションを開催しようと決意しました!!自分の都合でこのように急に日程を一方的に決めてしまって心苦しいのですが、この日が『ブルーノート』に行けるのが最後になりそうです。

12月12日(水)19時頃から22時頃までの予定です。ブルーノートに関わりのあった方(無かった方も歓迎)もしお時間合いましたら是非参加して頂けたらと思います。
この日がNGでもマスターに会いに行って頂きたいし、別の日にセッションを企画して頂くのも良いかもしれません。ただ、営業はもうしていないのでドアをノックして来店を知らせてください。

狭いfacebookの世界ですが、関係者に周知して頂きたく、拡散希望です。詳細はまた報告させて頂きます。どうぞ宜しくお願いします!!

 

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