届いた写真です。
六段の調べにはじまり、上弦の曲、そして、香月、最後に真美夜。
いずれの曲間にも即興が入りました。
時間でいうと、4割ぐらいが即興だったと思います。
こういったライブで一番ドキドキするのは(演奏以外で)
やはり調弦。
どう考えても、すこしづつ調子は狂ってくるので、
でも、あからさまにチューナーを使って直すことはできない。
でも、上弦の曲や、真美夜・・・・
なるべく正確な調弦で弾きたい。
そして、爪のコンディションを整えるのも70分休憩なし・・・・というのは、
少し焦ります。
流石に最後の曲の時は
爪を一度外し、即興の前半を指のみで弾くことにしました。
(その場の思いつきです)
その間に、爪の輪に、のりをうすく塗り、数分乾かす間に指即興。
そして、乾いた頃に、爪をはめて、
今度は爪ありでの即興へ。
そして、一度、無調チューニングにしてから真美夜の調弦に戻しながら・・・・
徐々に真美夜へ・・・
という流れに。
これも、その場での思いつきです。
その時の欲望だったり、思いつきだったり(必要に迫られての思いつきでもある)
で、流れを作っていく・・・
自分でもどうなるかわからない展開というのは、
非常にスリリングで、もうなるようにしかならない・・・
みたいな潔さみたいなものも加わり。
さあ、幕があきました、きっちり正確に準備された楽器で
しっかり爪をはめ、
きっちり呼吸を整え、
気持ちを整えて、
弾き始める・・・
という、通常のコンサートとはまるで違う。
でも・・・・私には、そういう方があっているなあとつくづく思う。
そして、今の自分は、そういうのが、楽しい。
演奏内容そのものは、どちらも、緊張です?
今回も生徒さんたち、たくさん応援してくださいました。
感激の感想もいろいろいただきました?すごく嬉しいです!
「色々ライブ見させていただいて、先生があんなにがっつり弾くライブは初めてかなー?と感じながら、やっぱり先生凄いな‼️かっこいいな先生の一音一魂を感じた夜でした」
「素晴らしい時間をありがとうございました!『Fortis』その名の通り、三者三様の「強さ」が遺憾なく発揮されたライブでした!超絶強くパワフルなのに透き通るような繊細さ、美しさを兼ね備えていると感じました。繊細=弱さではないのですね、鋼鉄の強さと絹糸の強さを併せ持つような…。特に最後の一音は強烈で、立ち上がりたい衝動に駆られました」
今回、思いがけず、歌舞伎の舞台が重なり、今回のライブに向けての準備にかける時間が予定よりも少なくなるという展開がありました。
ですが、その分、歌舞伎期間中の自主練は自分でも驚くくらい、必死に集中して取り組めた実感もあります。
歌舞伎舞台が終わり、帰宅して夜10時位に夕食を食べる。
そして、10時半くらいから、夜中過ぎまで、とにかく弾きまくる。
そして、朝、レッスン前に弾きまくるわけですが、一週間くらいで、随分と
体に入ってくるのを感じました。
でも、それかがら怖い。いつもそう。
こんな大曲、しかもいずれも初めて挑戦の曲を前日一回のみのリハ。
正味2時間で4曲のリハ。
普通、上弦の曲・・・・であれば、事前に数回は。しかも数ヶ月前から
リハを重ねる。
いくら卓也くんはなんども経験があるとはいえ、私は初めて。
いや〜〜〜ほんとに、こんな怖いことって・・・
前日一回のリハにかけるしかない。
リハでは2回通して弾きました。
尺八が入ると、やはり、のりやすくなるのだけど、自分の音に集中しきれなく
なるというか、テンションが上がり過ぎて、思ってもいない手がでてきたり、
テンポがどこまでも早くなったり。
リハの後も何時間も。
そして、当日も出発ギリギリまで、5、6時間練習しました。
ライブの時はいつでもそうなのですが、
それでも、全然もちろん怖いまま。
当日リハでも、皆が終わった後、ひとりで練習していましたが、
どうして、自分はこうも不器用なのか・・・。
そして、どうしてこうも精神的に弱いのか・・・
毎度本当に苦しいのですが、
それでも、自分が選んだ道、
つきすすむしかないわけで。
今回の自分の演奏に対する評価としては
六段・・・・・40点。(考えて弾き過ぎた。)
香月・・・・・80点。(けっこういい!!笑。シンプルな手であったが、音色等、ものすごく吟味している自分がいた)
上弦・・・・・30点。(冷静には弾けなかった)
真美夜・・・・50点。(後半、もっとがっつり行きたかった)
ただ、その時の実力からしたら、もう少し点数は上がります。
その時に出せる7割くらいは出せていたようにも思います。
その時に出せる力をもっともっと高めておかないといけない・・・・
と、というのが正直なところ。
短期間、短時間とはいえ、集中した練習のおかげで、
思い切り弾き、そして、
大きな失敗がなかったというのだけでも、自分にとっては進歩でありました。
細かなあれやこれやは、あげていたらきりありません、笑。
それにしても・・・・
このところは、自分の身体的(指の)コンプレックスが顕著になってきていて、
昔より演奏上、テクニック的に支障きたしているのをすごく敏感に感じるようになっていて・・・
自信喪失につながりかねないので、
そこをどう乗り越えるか・・・
一番大きな課題であります!!