夫氏のブックカバーチャレンジ。

けっこうおもしろい夫氏の本紹介。笑。
文章長いけど〜〜〜〜笑。

【その1】大東京23区散歩 泉麻人 2016年 講談社

女房殿から指令あり。本の中身には触れず、本を紹介するそうです。難しい。
銀行員から東京の不動産屋になるにあたり、今更ながら東京を知ろうと思い読んだ本です。長野県の標高1000m(本当は950mだけどインパクトがないので1,000m)から大学で東京に来たものの、23区外で4年間過ごし、社会人になってからは横浜の奥地、香川県と7年過ごし、東京を知らないヒヨッコでした。


本シリーズは1985年、2001年、2016年とバージョンアップを繰り返しています。
泉麻人はコラムニストらしい軽妙な語り口で説明してくれるので、あっという間に読めるはずです。しかし、私はGoogle Mapを開き、3D表示にしたりStreet Viewでその場の様子を360度確認しながら読むので大変時間がかかりました。
意外な発見よりも、東京にいる人にとってスタンダードな見方・偏見を知ることができ、大変勉強になりました。
東京初心者の私にとって意外性のある情報は不要で、「砂糖は甘い、塩はしょっぱい」という感覚が欲しかったのです。
私は地理・地図・地形が好きなので、その後も似たような本を次々に獲得するのでした。メイン書店は高田馬場・芳林堂(一度つぶれたけど、スポンサーがついてよく立ち直った、感動した!)。芳林堂だけでは限界があるので、紀伊國屋書店本店も良く行きます。高田馬場から山手線ではなく、西武新宿線を使うのがポイントです。わずか1駅、地下道を歩くと家を出て15分後にはメトロプロムナードB7ゲートの青い看板に到着です。
真の紀伊國屋本店ファンはエレベータを使ってはいけません。ファンの間ではご法度とされています。まずは階段で一気に7Fの学習参考書売り場まで登るのです。これを私達は「紀伊國屋登山」と呼びます。ゆっくりと大学受験の参考書の陳列状況を味わう。そこから一段ずつ下りてゆくのです。地下まで下りたら、高田馬場から撤退した油そば「ぶぶか」で油そばをいただく。至福のときです。同じフロアには地図や旅行書の販売エリアがあってこれまた至福のときを過ごすのです。
尚、買った本は割とどんどん捨ててしまいます。悲しいね、家が狭くて置く場所もないよ、さようなら。同じ本を2度購入するのはよくあること。それに気づかないことも多々あります。子供に指摘され、老いを感じます。しかし、「良いと思う基準」が変わっていない、判断基準のブレない男なのです。
会社に置いてある本はかろうじて生き残っています。経費ですから・・・。

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