5月の沢井箏曲院、音源審査が終わり、
生徒さんから合格の報告が届きました☆
本当におめでとうございます!
録音をしているとき、
「あ〜〜、なんで、こんなたいへんな思いをかわいい生徒さん達にさせないといけないんだろう・・・・・
つらいだろうな・・・・。」
と心のなかで思いながら、何度もスイッチを押します。
毎回、受ける生徒さん達、数時間、
級にかかわらず、30〜40、場合によっては60テイク位します。
私は調弦を整えたり、電源を押すだけなので、いいとして、
つど弾き直す生徒さんたちのプレッシャーはどれほどだろうか。
自分ひとりでの録音ならまだしも、先生が録音しているとなると、
おそらく何回もさせてしまっては、時間がかかりすぎては・・・・・
という遠慮の気持ちも出て来るとおもうのです。
焦ってくるでしょう。
こちらは何度でも全然いいのですが・・・・笑。
その試練を乗り越えて合格!!
というのは格別にうれしいです、担当指導者としても。
初級だから・・・うければ誰でもうかるのかな・・・・と
思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
といって、脅すわけではありませんが・・・・。
箏をならって、1年、2年、3年たてば受かるということでも全くありません。
初級を受けるまでの実力をつけ、そしてなによりも気持ちをもっていく・・・・
ということは生徒さんにとっても先生にとってもけっこう大変なこと。
楽しいだけのレッスン・・・・というのではなく、
明確な課題を期限までにこなさなければいけないというプレッシャー、
そうするためには、練習量も時間も費やさなければいけない。
はてさて、初級をとるメリットは??
とらせるメリットは??
等々・・・・・
それぞれの立場で思うことはあります。
初級でも、中級でも、
受けられる力にならないと、もちろん受けてもうかりません
課題曲をほとんどミスなく通して弾かなければいけません。
テンポも遅すぎても、はやすぎでもだめ、強弱も意識し、押し手の音程もしっかり。
音も大きく、しっかりした音がでなければいけません。
録音だとすぐばれます。
(審査員じゃないので、詳しくはわかりませんが、たぶんそうだとおもいます)
指導者の立場とすれば、
自分の力も審査の際はしっかりためされているのです。
まるで自分が見世物になっているように思うことすらあります。
審査員の皆さん、ほぼ、私の知っている偉い先生方です!!
普段のレッスンであれば、ま〜〜〜これくら弾けたら、次の曲にしようかな・・・・と
同じ曲ばかりやっていてもつまらないですし、モチベーションを上げるためにも、
おまけすることは多分にあります(笑)。
でも審査を受ける方に大してはそうはいきません。
ので、合格率・・・・というのは関係なく、
やっぱり大変なことだと私は思います。
私がこころがけていることの一つですが・・・
課題曲は数曲あります。
そのどれか一曲を録音して提出すれば良いのですが、
なるべく全曲をレッスンでは弾けるようになってから、
曲を選び、審査にむけるようにしています。
結局、その工程をふまなければ、中級、上級とレベルアップしていく上で、
行き詰ってくるからです。
なんて・・・・えらそうに書いていますが、
教室を主催して、まだたかだか数年。
審査を受けた生徒さんもそんなに多くないですし、
これから上級や講師・・・・・とすすむわけで、
私にとっても、常に新しいことへの挑戦・・・・です。
11月の審査。
上級を受ける予定の方がいらっしゃいます!!
う〜〜〜む、産休中も私ものんびりしてられません〜〜笑。