理解。

広く一般に箏を知ってもらいたい・・・

と思うこともあれば

分かってもらえる人にだけ分かってもらえれば

それでいいのだ・・・・

と思うこともある。

箏教室をしながら、そんな、弱気な姿勢でよかろうか・・・・いや・・・・よからんでしょう・・・・(^_^;)

でもでも・・・自分にできることはやって、それで、箏を弾く人が増えていくことは、
もちろん嬉しい限りです。

ピアノのようなメジャーな楽器になるというのは、おそらく無いだろうし、

でも、むしろそうだからこそ、
「ひとりじめしちゃうもんね〜〜〜〜」

みたいに、
特別に愛しくかんじることもできる(笑)・・・・あれ・・・・違う??

というわけで、私は、小さい頃から、

「私、箏習ってるんだ〜〜〜〜」とか

「発表会あるんだ〜〜〜」とか

友達に言うことは一切なかったし

活動するようになってからも

必要に迫られない限り、そういうことを自分から言うことはありませんでした。

そうは言っても、なんとな〜〜〜〜く、
長年、同じ地域に住んでいると、
どこからともなく、「小林さんは箏やってるらしい」というかんじで
知っている方達もいらっしゃるようになって・・・・

今は、ちょうど良い位に、知っててくれる状況です。

が!!!なんと、とても珍しいことがありました。

サッカークラブのママさん。Rさん。
沢井箏曲院をご存知で、
それどころか、忠夫先生、一恵先生のCDを何度も何度も聴いたことがあって、
それでもって、10年か15年前の記念演奏会にもいらしたことがあって(私も実はその時出演していたのですが)

という方がいらしたのです。

私が箏をやっているということを知って、
もしかしたらHP等あるかな・・・・と調べてくださって、
それで、私が沢井箏曲院であることを発見なさったそう。

すごく驚いたそうです。

Rさんは、箏を弾く方では無く、周りに箏を弾く方がいらしたわけではないのです。

実は彼女は「ダンス」を専門としている方。

当時、その勉強のためということもあり、いろいろな音楽を聴き漁ってらしたそうなのですが、
そのなかで、たまたま聞いた「沢井忠夫」の音楽に衝撃を受け、
「箏」だから、ということではなく一つの「音楽」として惹きつけられ、
CDを何枚も買って、何度となく聴いていたそうなのです。

そして、生の演奏も聞きたくなり記念演奏会に足を運び、
そこで、沢井一恵の音を聞き・・・・・

私が演奏した曲も、ご存知だったという。

奇跡・・・のようなお話です。

というご縁。

箏をやっている人でも、各会の違いや音楽性の違い、良さというのは、理解が難しいことが多々あります。

ですから、私は教室に習いにきてくださる生徒さんたちには、
自分が所属する会への入会については、あくまでも、ご希望があれば・・ということにしています。

今はそういう時代なのだと。

でも、その分、入会なさる方達は、理解してくれていますし、
そして、私も責任はぐっと大きく感じなければいけないと改めて思うわけです。

今回の演奏会、久しぶりに
生の箏演奏、しかも、大合奏、そして、一恵先生、比河流先生の音を聴いて

「やっぱり行ってよかった〜〜!なんだかいろんな部分が開花!!!しました!!」とRさん。

他の楽器と比べて箏はどうだこうだ・・・・
洋楽と比べて和楽器の演奏はどうだこうだ・・・・

ということではなく

一つの音楽、芸術

として純粋に素晴らしい・・・と思ってくれたというのが
本当に嬉しい。

普段は子供を通じて
サッカーや学校でのつながりだっただけなのですが、
意外にも、こういう場面で、しかも、よくよく理解してくださる方が身近にいらっしゃったというのは、

もう・・・感激以外のなにものでもなく・・・・

私自身のモチベーションにもつながり、今やっていることに対する自信にもつながるご縁だったのです。

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