柏・Nardis その3

会場に戻ると、教室のNさんとOさんがやはり前の席にいらしていて??
ちょっとリラックスすることができました?

少したつとWさんも!?
お忙しい中、遠くまでかけつけてくださり!

柏はいつもの会場に比べ随分遠いですし、
Wカップ日本戦とばっちり重なった時間帯、
お客様いらっしゃるかな・・・・と不安でしたが
ありがたかった〜〜〜?

どれほど励みとなり心強かったことか・・・・??

今回は集客もいつも以上に頑張らないと・・・・・
気合い入れて、チラシも印刷してみましたが
結局はほとんどさばけずに終わったのでした?

集客に関して、ふと最近思ったのは、
そういえば、箏をやる人でjazzに興味がある人はほとんどいないだろう。

(純粋に箏曲を聞きたい。和楽器のみの合奏を聞きたい。というのがほとんどだと思う。)

そして、jazzの好きな人に、和楽器に興味がある人もあまりいないだろう。
むしろjazzに和楽器が入ることには抵抗感を持っている人も多いだろうし、
箏でjazzやったところでね〜〜〜〜と思われても当然だと思う。

ましてや、石井さんたちのようにジャズ界トップの方達に混じってやるなんて。
アンチ箏、アンチ私・・・・も多いのではないか・・・と。

最近、石井さんの記事に、小林真由子の名前、時々出てくるけど・・・・
あの人いったいなんなんだろう・・みたいな・・・。

実際、まだまだジャズリスナーの方達にはライブに
いらしてもらえていない。
そりゃそうです。
ただでさえ、毎日のように繰り広げられる、ものすごい数のジャズライブ。
その中から選んでいただけるようになるには、
途方も無い時間と努力が必要なのでしょう。

ただ、ほんのちょっとづつ(毎回数名づつ)増えている感じもあって、
非常にありがたく、その方達に、あ、箏がjazzに入っても、
そう悪くはないかも・・・良さもあるかも・・・
って思えてもらえる日がいつかきたら嬉しい。

みなさん、聞く耳は非常に厳しい。
とにかく日々、いろいろ聞いてらっしゃる方ばかりです。

あ〜〜箏の音色、めずらしいな、いやされるな〜〜〜とか、
あ〜〜〜こんな曲も和楽器で弾くんだな〜〜〜なんて
優しい感想はあるわけもないし、
そういう感想はいただいてもあまり嬉しくはない。

「なに、あのアドリブ・・・・めっちゃ初心者丸出しじゃん・・
アマチュアのジャムセッションの人たちの方がずっと上手いわ・・・・
グルーブ感も全然でてないし・・・・あれでジャズって笑わせるよな〜〜〜〜
いくら和楽器だからって・・・ジャズなめすぎ・・・」

みたいな感想は容易に予想できます。
正直に言っていただくほうが、ずっとすっとしますね。

(あ、言われてはいませんが、笑。
でも私が逆の立場だったら、そう思われて当然だと思うのですよ。)

ただ、目指していくものは、純粋なjazzにかなうはずはないし、できるはずもないので、
(ジャズやったるで〜〜!みたいな勘違いはしていませんし、
自分でもできる・・・なんておこがましいことは微塵もかんがえていません。
やればやるほど、それは無理・・・とわかっています。
あと3回くらいうまれかわったらできるのかな〜〜〜)

自分のもっている力、これまでの経験を生かし、もちろんちゃんと新しい勉強をし、
いわゆるjazzとはちょっと違うけど、おもしろい一面が生まれるような
そんな方向。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、本番はリハとはまた違った展開続出。

インプロからスタートというのは
これからはじまるライブの予兆のよう。

気持ちを整える時間でもあり、
お互いの様子をさぐる瞬間でもあり。

石井さんは以前から
純粋に何も決めないインプロをやりたいと言っていました。

これまでのライブでは曲の中で、キー固定のインプロはしていたのですが、
ドフリーはやっていなかったので、
(1年前のお寺での即興はドフリーでしたが)
今回はじめての試みでした。

楽譜もない、決め事もない、キーも自由、
すごい開放感と同時に、
相手の音や気配、自分の音へむける集中力や緊張感。

非常に心地よい。

準備している曲の緊張感とは全然異なる心持ち。

ライブで両方できるというのは、
自分のテンションをいい具合にキープできるかんじもしました。

さて、今回2回目となる「Elevation Of Love」
前回からかなり修正を入れました。
まず、ソロ部分の音数を少し減らしました。
17弦の音の良さを出すには細かい手ばかりでは微妙だなあと思ったのと、
どの部分のコードに載せているか、もっと 伝わりやすくしたかったのもあります。

そのコツは、何度かやっているうちにちょっとつかめてきた感もあります。
また、メロ部分は全てバイオリンにお任せし、
自分はベースに専念。

まだまだ消化不良の部分は多いですが、
前回より、よくなったかんじもあり、少し光が見えてきたかもしれない。

これはなんどもやっていきたい。

(前回、自分は撃沈。これは自分には無理な曲だと思ったのでした?
でも、再挑戦することで、またやってみたい気持ちになれたのも大きい。)

後半は

みだれで足をつり、
Be My Loveで復活、。

どちらも前回、演奏した曲ですが、
どちらも違った感触。

Be My Loveは、
石井さんのイントロをかなり長く楽しませていただきました?
だって、イントロ美しすぎて、箏、入りたくないんですもの・・笑。

石井さんはいつだって、その時との時の雰囲気で、
めくるめく美しさのイントロを奏でます。
それを聞くのも非常に楽しみです。

 

あ〜〜〜いかん、このままじゃ、箏の音入えないで、おわっちゃう〜〜?
ということで、目をさましてスタート?

この曲、音源もいろいろ聞いていますが、
もとのメロディーが美しすぎるということもあり、
多くの演奏家はそのメロをくずさずに、大事に展開させたいのだろう・・・。

アドリブ部分でもメロを奏で、
すこし飾りを入れる程度のものが多いのが印象でした。
(私が聞いた音源は10種類程度なので、他にもいろいろなタイプのものが
あることも間違い無いですが)

私はわりとメロを崩してしまっているのですが、
美しいコード進行のおかげで、
きれいに聞こえる感じもあるよう、とてもありがたい曲。
石井さんもこの曲お気に入りのようで、
前回に続き今回もやりたい、とのリクエストでした。

 

さてさて、蓋を開けてみたら、今回の目玉ともなった
Recado Bossa Nova

スタンダード中のスタンダード。
有名すぎる曲でもあります。

ところで、選曲の時、自分はボサノバはじめとするラテン音楽に好みが
集中しつつあることを実感しています。

いつかやりたいと思っていて念願叶いました。
が・・・・予想と裏腹に、
ソロ部分はコード進行はずれたキー固定オープン(尺自由)フリーになりまして・・・

え〜〜〜?

というのも、リハで、まずオーソドックスに演奏を3人でやってみたのですが
これだと普通すぎるよね。
ボサノバをドラムがいない中で、普通に演奏しても
なんか物足りないよねと。

そこで石井さんの一休さんのような閃き!
「めっちゃ悲しげにスローな雰囲気でメロ、スタートしてみては!」

え〜〜〜〜Σ(・□・;)
確かにメロはあかるい曲調ではないですが、
ノリは良い曲。
それを、スローに悲しげにか。

でメロ担当の私。
なんかおも〜〜〜い感じでやってみる。

「じゃ、ソロ部分は、とにかくどこまでも壊れよう!コード無視で!」
というこれまた石井さん閃き。

は〜〜〜??
こ、こわれるですか〜〜〜〜?
それならできそう!笑。
(いつも壊れてるから、笑)

そんなこんなで、どうなることやらの本番はというと。

あれ・・・・・重くと言っていたのに、思ってよりノリがいいかんじに
イントロスタートしてませんか?石井さん??
え〜〜〜どういうこと〜〜〜。さっきと話ちがってませんか?石井さん?

やや内心焦っていました。
このノリで入っちゃっていいの?
え?まだ?かな・・・・どうしよう・・
ま、いいや、しばらくイントロ聞いてよう、笑。

すると徐々にテンポダウン(ほ〜〜〜よかった)
スローにメロスタートできました。

そこから、どう即興にうつっていったのか記憶ないのですが、笑、
とにかく、ガシガシに盛り上がっていき、
ふと、3人のリズムが揃っていって、
「じゃん、じゃ、じゃん〜〜」みたいな連打になり、
突然、じゃん!!

で皆一斉に終わったという。
これには自分でも驚いた!

(逆に、そのあと、飛び出して、一人だけ、もう一度、じゃん!とかしたらと思うと
ちょっと恐ろしい・・・?)

すると曲終わったかんじになったので、
お客様からも拍手がど〜〜っと!!

(私自身、あ、このまま、曲は終わりにするのかな・・・・と思いました・・・・・が)

少しの休止のあと、
石井さんがおもむろに美しい音を奏で始め・・・
(あ・・・・終わってなかったんだ、笑)
メロをまたスローに入れて・・・・
めでたく完結・・・・・

最後の最後までスリリング。
きっと本番でしか起こりえない音と音とのぶつかり合いであり、
偶然の創造物でもあり。

グレコ、Nardisで演奏した中で、
この曲ほど、予想外の展開はありませんでした。
その分、ほんとに面白かった。

柏・Nardis その2

今回のライブのセットリストはこちら

・インプロ
・からの・・・風の歌(沢井忠夫)〜風のささやき
・Elevation of Love(e.s.t)
・in a sentimental mood
・The Way You Look Tonight

・みだれ(八橋検校)
・Be My Love
・ Recado Bossa Nova
・小さな空(武満徹)
・Last Waltzs

この中で4曲がこの3人での演奏では初挑戦でした。
インプロ(キーも決めずに尺だけ決める)も当日急遽やることになりました。

この曲順に決まったのは、
やはり夕食(ライブ前に腹ごしらえします)時。
あ〜だこ〜だと言いつつ、ものの数分で決定、笑。
曲が決まると、私は内心、調弦のことを考えています。
あ〜あの楽器を最初に出して、印はあの曲とこの曲か・・・・
インプロの楽器はどれがいいだべ・・・
あれ・・17弦の方がインプロいいべか・・・・
(あれ・・・・東北弁になってる・・笑)

そうそう、お二人のデュオ曲も直前に決めていました。(In a Sentimentar Mood)

もちろんお二人はリハなし。しかも楽譜もなし。
は〜〜〜ため息以外つくものあるでしょうか?
そして、とんでもない演奏を繰り広げてしまうのですから。

ライブは20時30分スタート。
お客様は19時から入れます。

我々の会場入り時間は16時30分。
リハは17時〜19時。

だいたい、ライブはそんなタイムスケジュールです。
このリハ2時間の間に、今回は新曲を全てやりました。

調弦や、曲の流れの相談等をいれると、実質、各曲の演奏時間は15分もない。
もちろんどの曲もまともには通しません。
イントロも、エンディングも本番でどうなるかは、その時次第。
私の頭ウニウニするのご想像いただけますでしょうか、笑。

そういえば、昨年末の中野でのライブもそうでした。
なので、ちょっと免疫ついてます、笑。

昨年の9月の大塚グレコの時だけはさすがに
私が初めてだったので、
ソロ回しの順番から、エンディングの決めフレーズから、
わりと細かく決めてくださってましたが。

回を重ねるうちに、けっこうそのあたり、
ぶっつけ本番・・・になってきてます?

そんなこんなで、怒涛のリハが終わり、
近所の中華料理屋の絶品インドカレーを食し、
(石井さんはコンビニでアイスも買って食べてました、笑)

いざ会場へ戻ります?

 

柏・Nardisライブ終了いたしました。

ついに柏・Nardisでのライブが終了しました。

大塚グレコでのライブに続き、自分にとって、
いろいろな面で深い意味を持ったライブでした。

今後、どれくらい、こういった経験ができるのだろうか・・・・

数年前は、こういった音楽をできる日が来るなんて・・

いや、こういう音楽があるなんて・・・・
ましてや、石井さんや定村さんというかなり次元の違う方達とご一緒する日がくるなんて・・

想像すらしていませんでした。

実際に何度か演奏してみると、確かにこういう展開って可能だな・・・・
どうして今までやってこなかったんだろう・・・

と思ったりもするわけですが。
やってみたから言えるだけのことで、やる前はやっぱり想像はできなかった・・・

今回のライブで感想をFBに載せてくださった定村さんやリスナーの方の記事をご紹介?

「火曜日、
昨日は21時には帰宅して早めに寝たのだけどやはり昼過ぎのコマまで全力疾走するとヨレヨレであります。ヨレヨレと12時間職場で過ごし、それでも今夜は楽しみがあるから頑張れたのだ。

というわけで予想できない展開のヴァイオリン、箏、ピアノのトリオ。
いやー、凄いことになってました。正直先月の大塚のこのトリオの演奏を聴いていても、こりゃー、という感じ。初めて聴かれた方はびっくりされたのではないか、とおもいます。
まずは現代箏曲「風の歌」。そこにM・ルグランの風のささやきが織り込まれてる。

前回もやった Elevation of loveもBe my loveももちろん濃くなっていたし、Recado Bossa Nova も、ガツンとぶつかりあってる。表面的にお洒落にBGM的に、ってのとは違うのよ。
今日のMC(司会)は定村さん。真由子さんが調弦したり、石井さんがキーボードの設定をしている間楽しいお話をして下さいました、でも途中終わっちゃった、
NY在住だった時「あえて日本的な演奏をしなかった」、その理由が気になります。いつかまた。

そしてなんといっても、ラストの武満徹の「小さな空」、アンコールのLast Waltzのなんともいえない17弦箏の響き。ハープの低音のようなこの世の向こうから聴こえるような響きが、歌うヴァイオリンとピアノに重なっていく感は凄みがありました。(マニア的にはこの音はマーラーのシンフォニーのハープの低音みたいだと思うのです)

さて、実はこのライブの時間、日本戦とドンかぶりだったのですよね、しかしお店はお客さんいっぱいで、予約無しで行っちゃった自分は真由子さんサポーターファミリー席に。
ご主人も長男さんもお嬢さんも素敵!日本戦の結果を気にしつつ(定村さんはわー、途中経過言わないでーっとおっしゃってけど笑)楽しいひと時でございました。」

「昨晩@大塚Greco 石井彰、小林真由子、とのトリオユニット。
まだ名称はないが、ヤバイ。何か名前つけようかな。。。
譜面のしっかりある現代邦楽曲から、即興演奏をコラボレーションしていく、このインタラクティブな緊張感!そしてお客様の半数以上が邦楽を学んでいる、あるいは邦楽に関わりのある方々。ニューヨークでジャズをやるような懐の深い厳しいリスペクト感みたいなものも感じたのでした。そして何と言っても箏奏者、小林真由子さんの個性的でジャズ寄りで邦楽寄りでもある折衷的なタイムフィールの良さがこの「ジャズ」アンサンブルに大きな可能性を与えている気がした。この三人で更なる音の辺境へ、次回は柏 Nardis にて 6/19 です。」(定村さん。大塚グレコの記事)

「昨晩@柏 Nardis この三人ユニットでまだ2回目なのに、見えないはずの更に遠くにある音の景色が確かに予感させられる。どんなスタイルの音楽でも、ひとつできてしまうと後に残っていくのは、できない言い訳にしかならない、という厳しい見方があって、西洋楽器か東洋楽器か、エレキかアコースティックか、なんて問題は単なる情報的でテクニカルなチョイスでしかなくなっている気もします。そんな自覚的でかつ無意識なプロデュースができてしまっているのは日本人的って事なのかなあって思ったりもしています。またやらねばね。」(定村さん。今回)

「小林真由子(箏)定村史朗(vn)石井彰(p)この組み合わせが今日実現しました!!

邦楽の世界にバイオリンとピアノが切り込み、箏の音色でジャズを奏で、その音の渦がぐんぐん昇華されて行くように感じました
「朱へ。。。」「春の海」「みだれ」挑戦し甲斐がありました」(石井さん。大塚グレコの記事)

 

「先月に引き続き2度目のライブこのバンド〜小林真由子(箏)、定村史朗(vn)、石井彰(key)。柏Nardisにたくさんのお越しをありがとうございました(゚∀゚)日本がコロンビアと死闘を繰り広げてる間、我々も前半後半汗みどろで演奏??今日も新たな展開。また早く演奏したいもんです!」(石井さん。今回)

私はもちろんのこと、定村さんも石井さんもまたやりたい!
という気持ちになってくださったことは、ほんとに嬉しい。
石井さんのいう、「汗みどろ」・・・まさにそうでした!
柏での演奏は、完全インプロも多かったこともあり、エネルギーが今まで以上に発散されていた
感じがします。
何かの曲が終わった時、定村さんが額からすごい汗を流しているのを見て、
そういえば、自分もすごい汗だ!と。
「みだれ」の演奏直後には両足つるというハプニング!
そのまま次の曲をクールに弾くというのは、とても無理そうなので、
正直に「足つりました〜〜!」と話して、笑、少し足をマッサージ、笑。

グレコからNardisのライブまでは20日間という短い期間。
かといってツアーのように数日以内の超接近のライブでもない。

非常に中途半端な期間といえば期間。

新しい曲に挑戦できなくもない期間。

でも新しい曲もやるとなるとけっこうスリリング。

一度やった曲も20日あれば、もちろんよくなるはすだけど、
リハは柏のライブにむけてはやる時間はないので、当日の直前の2時間勝負。
新しい数曲のリハで終わるだろう。

どうしたら、いいんだろう。
グレコの時とは違った心持ちがありました。

ギターリスト&ギターリスト

市川市へ。

ジャズギタリスト古市響平さんのユニット
「雲ノ陽エノ空」のライブへ。

全て古市さんのオリジナル曲というこのユニットのスタンス。
すばらしい世界観でした。

音色を、旋律を、とても大事に作曲そして演奏なさっている印象。

バリバリに超絶技巧を見せびらかすでもなく、
がつんと迫力を押し出すわけでもなく、
非常にキメが細かく、
考えぬいているというか(良い意味で)、
繊細で緻密な曲作り。

特に「願望」「久遠」そして、まだ名前がついていないという和風な曲が印象深く、
とてもいいな〜〜と思いました。

ドラムとベースのお二人も
古市さんのつくりたい世界をしっかり受け止めて
時に支え、時にリードしたりと、
絶妙な3人のバランス!

優しくて、神秘的な雰囲気。
この若さ(27歳位)でこんな世界が出せるとは。

ジャズの演奏

テクニックや完成度を見せつけるというのではなくて・・・
その人その人の持っている音楽性・・・アイディア、個性、センス・・・
そういったものをどこまで出せるか・・・
そして、たくさん経験し、いろんな人とセッションし、
どんどん磨きをかけていく。

(そうこうしているうちに、テクニックや完成度も上がってくるということなのだろう)

そういう要素が大きいんだな〜〜〜。

どういうスタンスでそのユニットを組んでいるのか、
活動をしているのか・・・
オリジナリティがはっきりしているユニットが多い。

売れるため・・・・ということではあまり無さそうである。
もちろん、自分がつくりたい世界観の音楽・・・
それが、人にも伝わり受け入れられ、かつ人気がでたら、
そんなに素晴らしいことはないだろう・・・。

古市さんとは、
4月の中牟礼さんと金澤英明さんのトークライブで初めてお会いしました。
名古屋から2年近く前に上京なさったそうです。

これから活動の場をひろげていく若手ギタリスト。
近々、リーダーライブをするので、
よろしければ・・・・と情報をいただいていました。

当日まで、予定が定まらずだったのですが、
直前になり、いけることになりました。

行ってほんとによかった!

本八幡にあるまだ新しいライブハウスは非常にきれいで、
音響がすばらしく、
そして、お料理も美味しかった!
グリーンカレー・・・・絶品でございました?

この日は、ミュージシャンの方が多数いらしていまして、
ボーカリストの方やベーシストの方等・・・。
私も紹介していただいたりと・・・
みなさん「え?箏ですか〜〜!」とびっくりなさっていましたが、笑。

石井さんと演奏したりしてる話になると、
へ〜〜〜〜すごい〜〜〜みたいな展開になって・・・・

彼ら(ジャズの世界)からすると(もちろん私にとってもですが)
石井さんて・・・・神様みたいなすごい方。

石井さん効果すごすぎて・・・
恐縮すぎるのですが・・・・?

さて、先日は、高田馬場のホットハウスへも行ったんです。
やはり若手ギタリスト光司戒能さんのライブへ。
お稽古があり、セカンドステージしか聞けませんでしたが、
堪能しました。

彼とは、先月、
石井智大さんのリーダーライブで初めてお会いしました。
今、もっとも輝いているといっても過言ではない、
ジャズギタリスト井上銘さんのお弟子さんなんです。

こうしてどんどんミュージシャンの輪が広がるわけですが、
行くかどうか判断するポイントは、興味が持てるかということが一番ですが、
いただいたCDの音楽がとっても素敵だったからということもありますし、
でもなにより、人間味のとてもあるみなさまだから・・・・というのが
大きいです。私の場合は。
そして、やっぱり演奏にもその人間性がでていて、
期待を裏切られない素晴らしい演奏なんです。

せっかくお会いしても・・・・あまり興味を持てない場合は
行きません・・・・?

 

ホットハウスでは光司さんは若手女性ギタリストの方とデュオでした。
かっこよかったというか、すごすぎて、言葉がでませんよ。
ほんとに。そして、キャラが超おもしろい!笑。

な、なんとバイオリニスト石井智大さんの飛び入り演奏もあったのです!
ちょうど前日がグレコライブだったので、翌日まさか、息子さんにお会いするとは!
二人でびっくりしました、笑。

智大さんて、すごくおもしろいんです。
いつも私に会うと
「父をよろしくお願いいたします」とか「父がお世話になってます」とか・・・

ありえません・・・。

一方的に私がお世話になっているだけなのに・・・笑。
すごくできた息子さんということであります。

智大さんとお話していると、
ところどころで、ほんとにお父様のことを尊敬なさっているんだな〜という
様子がみれて、なんて素敵な関係なのだろうと。

ところで、10年ぶりくらいに行ったホットハウスは、
ママがあいかわらず楽しくて豪快で!
客席は10席もない、とっても小さなライブハウスですが、
ミュージシャンにとっては伝説的なライブハウスとしても有名。
日々、一流のミュージシャンのライブが繰り広げられているんです。

以前は箏の竹澤悦子先生も時々ライブなさってました。
よく地唄三味線を演奏してくださってました。
「黒髪」とか、あとはオリジナルの歌の曲!
私は何度かそのライブを聞きにいっていたのです。
尺八の小湊さんが出たこともありましたよ。

その10年後に、
ジャズのライブを聞きに行く日がくるとは思ってもいませんでした。

自分の息子とあまり変わらない年齢の若い音楽家のみなさま。
すごい音楽性。
そして素晴らしい人柄。
若い方達から学ばせていただくこと多すぎる


4月には85歳の中牟礼さんのギターを、
そして、今回は若手のギターリストの演奏を。

いろんな刺激と衝撃をうけました。
明日から一週間がんばるぞい!

 

ギターリスト&ギターリスト

市川市へ。
ジャズギタリスト古市響平さんのユニット
「雲ノ陽エノ空」のライブへ。
全て古市さんのオリジナル曲というこのユニットのスタンス。
すばらしい世界観でした。
音色を、旋律を、とても大事に作曲そして演奏なさっている印象。
バリバリに超絶技巧を見せびらかすでもなく、
がつんと迫力を押し出すわけでもなく、
非常にキメが細かく、
考えぬいているというか(良い意味で)、
繊細で緻密な曲作り。
特に「願望」「久遠」そして、まだ名前がついていないという和風な曲が印象深く、
とてもいいな〜〜と思いました。
ドラムとベースのお二人も
古市さんのつくりたい世界をしっかり受け止めて
時に支え、時にリードしたりと、
絶妙な3人のバランス!
優しくて、神秘的な雰囲気。
この若さ(27歳位)でこんな世界が出せるとは。
ジャズの演奏
テクニックや完成度を見せつけるというのではなくて・・・
その人その人の持っている音楽性・・・アイディア、個性、センス・・・
そういったものをどこまで出せるか・・・
そして、たくさん経験し、いろんな人とセッションし、
どんどん磨きをかけていく。

(そうこうしているうちに、テクニックや完成度も上がってくるということなのだろう)
そういう要素が大きいんだな〜〜〜。
どういうスタンスでそのユニットを組んでいるのか、
活動をしているのか・・・
オリジナリティがはっきりしているユニットが多い。
売れるため・・・・ということではあまり無さそうである。
もちろん、自分がつくりたい世界観の音楽・・・
それが、人にも伝わり受け入れられ、かつ人気がでたら、
そんなに素晴らしいことはないだろう・・・。
古市さんとは、
4月の中牟礼さんと金澤英明さんのトークライブで初めてお会いしました。
名古屋から2年近く前に上京なさったそうです。
これから活動の場をひろげていく若手ギタリスト。
近々、リーダーライブをするので、
よろしければ・・・・と情報をいただいていました。
当日まで、予定が定まらずだったのですが、
直前になり、いけることになりました。
行ってほんとによかった!
本八幡にあるまだ新しいライブハウスは非常にきれいで、
音響がすばらしく、
そして、お料理も美味しかった!
グリーンカレー・・・・絶品でございました?
この日は、ミュージシャンの方が多数いらしていまして、
ボーカリストの方やベーシストの方等・・・。
私も紹介していただいたりと・・・
みなさん「え?箏ですか〜〜!」とびっくりなさっていましたが、笑。
石井さんと演奏したりしてる話になると、
へ〜〜〜〜すごい〜〜〜みたいな展開になって・・・・
彼ら(ジャズの世界)からすると(もちろん私にとってもですが)
石井さんて・・・・神様みたいなすごい方。
石井さん効果すごすぎて・・・
恐縮すぎるのですが・・・・?
さて、先日は、高田馬場のホットハウスへも行ったんです。
やはり若手ギタリスト光司戒能さんのライブへ。
お稽古があり、セカンドステージしか聞けませんでしたが、
堪能しました。
彼とは、先月、
石井智大さんのリーダーライブで初めてお会いしました。
今、もっとも輝いているといっても過言ではない、
ジャズギタリスト井上銘さんのお弟子さんなんです。
こうしてどんどんミュージシャンの輪が広がるわけですが、
行くかどうか判断するポイントは、興味が持てるかということが一番ですが、
いただいたCDの音楽がとっても素敵だったからということもありますし、
でもなにより、人間味のとてもあるみなさまだから・・・・というのが
大きいです。私の場合は。
そして、やっぱり演奏にもその人間性がでていて、
期待を裏切られない素晴らしい演奏なんです。
せっかくお会いしても・・・・あまり興味を持てない場合は
行きません・・・・?
 
ホットハウスでは光司さんは若手女性ギタリストの方とデュオでした。
かっこよかったというか、すごすぎて、言葉がでませんよ。
ほんとに。そして、キャラが超おもしろい!笑。
な、なんとバイオリニスト石井智大さんの飛び入り演奏もあったのです!
ちょうど前日がグレコライブだったので、翌日まさか、息子さんにお会いするとは!
二人でびっくりしました、笑。
智大さんて、すごくおもしろいんです。
いつも私に会うと
「父をよろしくお願いいたします」とか「父がお世話になってます」とか・・・
ありえません・・・。
一方的に私がお世話になっているだけなのに・・・笑。
すごくできた息子さんということであります。
智大さんとお話していると、
ところどころで、ほんとにお父様のことを尊敬なさっているんだな〜という
様子がみれて、なんて素敵な関係なのだろうと。
ところで、10年ぶりくらいに行ったホットハウスは、
ママがあいかわらず楽しくて豪快で!
客席は10席もない、とっても小さなライブハウスですが、
ミュージシャンにとっては伝説的なライブハウスとしても有名。
日々、一流のミュージシャンのライブが繰り広げられているんです。
以前は箏の竹澤悦子先生も時々ライブなさってました。
よく地唄三味線を演奏してくださってました。
「黒髪」とか、あとはオリジナルの歌の曲!
私は何度かそのライブを聞きにいっていたのです。
尺八の小湊さんが出たこともありましたよ。
その10年後に、
ジャズのライブを聞きに行く日がくるとは思ってもいませんでした。
自分の息子とあまり変わらない年齢の若い音楽家のみなさま。
すごい音楽性。
そして素晴らしい人柄。
若い方達から学ばせていただくこと多すぎる

4月には85歳の中牟礼さんのギターを、
そして、今回は若手のギターリストの演奏を。

いろんな刺激と衝撃をうけました。
明日から一週間がんばるぞい!
 

お客様?

今回も、生徒さんたちはじめ、友人や、音楽関係のお仲間、身内・・・
ライブを聞きにいらしてくださいました。

定期的にライブ等するようになってから
考えるのは、やはり、お客様のことです。

初回は、物珍しさでいらしてくださることもあるだろう・・・・

でも2回目以降は、初回がおもしろくなければ、
きっと来ない。

ほんとうに音楽の世界というのもシビアなものであります。

ファンの方が多数定着しているとか、
有名かつ人気のある演奏家である場合は別として。

まず、私にファンがいるはずありません!笑!(断言!笑)

じゃ・・・・誰が聞いてくれるんだ??

いつも自問自答です。

昔ながらの邦楽の演奏会のように
チケットを割り振られて、知り合いにむりやり渡したり、
プレゼントしたり・・・
そのために、義理で聞きに行く・・・・

行ったあげく・・・半分は寝て終わる・・・みたいな・・・・

ライブはそういうものでもない。

お客様が楽しんでこそのものです。

ということでライブの宣伝というのは、実に難しく繊細であることも
実感しております。

ただ、このところ多くのライブを聞きにも行くようになって思うのは、
たとえ、お客様が数名であろうと、一人であろうと、
プレイヤーは、最善を尽くして演奏しているということ。

みなさん、どんなにすごい演奏家でも
お客様がとっても少ないライブも多数あります。

邦楽ほど集客には躍起になっていないものなのなのだ〜〜〜と

それも驚きだったのでした。

というのも、彼らは月に数十本というライブを行なっています。
毎日満席になることの方が考えればおかしいのだな・・・。

そういうことも、ジャズの世界と和楽器とでは全然違う・・・。

それでも、やはり多くのお客様にいらしていただくことはすごく嬉しくて、
今回も、多くのお客様に盛り上げていただいたのでした。

本当に本当に本当にありがとうございました?

昨年のライブもそうでしたが、
石井さんたち、いつもとちょっと雰囲気の異なる客席の様子をとても新鮮に感じ、
喜んでらっしゃいました。

きっと表情や拍手の感じ・・・空気感・・・純粋なジャズファンだけの
客席とは随分違うのでしょう。

私と一緒に演奏なさることで、
ちょっと違う雰囲気を味わっていただけてることは、非常に嬉しいことであります。

彼らにとって、和楽器が確実に身近になってきているようでもあります。

今回はじめて、作曲家の大曽根さんもいらしてくださいました!
いやはや〜〜〜緊張いたしました?

そして、学生三曲時代の演奏仲間の成沢くんや松浦くんも!
ふたりともあいかわらず、リーマン・ブラザーズ、笑、の感じでしたよ。

また近いうちにきっと3人で演奏すると思います?

感謝??

ジャズのライブは半年ぶりでした。

回数でいうと今回は3回目。

 

その間、
何か自分は成長しているだろうか?と考えます。

ジャズ専門の方とやるわけですが、

hdr

私はもちろんジャズ専門ではありません。

かといって、では箏曲だけはそれらしく弾いて、
他はいつまでもおんぶに抱っこであっていいのかな・・・

そんなわけはなかろう・・・

かといって、ジャズ専門学校に行けるわけでもないし、
行ったとしても、箏にそのまま活かせるのか?
と言うとそんなこともないだろう・・・。

かといって、じゃ、
ジャズの知識は身につけず、感性とこれまでの箏曲の力で、
なんとか対応すれば良いのか。

そんなこともあるまい。
というか・・・そういう方法もあるかもしれないけど
私はそうはしたくない。

では、どこから手をつけたら良いのか、
この数年は悩みに悩みにまくり、
手当たり次第、本を買ったり、読んだり、
厚いジャズの楽譜集みたいなのを買い、
1日一曲、とりあえずキーボードでメロを弾いてみて、コードを抑えたり。

そして、左手でコードをおさえつつ、
右手でなんとなくアドリブ考えてみて・・・
それを箏に移動して試したり。

まるで体系づいた方法ではないし、効率も良くない・・・
ということは自分でもわかるけど、
やらないことには何も始まらない。

何度、同じコードが出て来ても、
迷って、都度、パソコン等で、確認したり・・・
もう、途方にくれることもあります。

普通の箏の本番が近いと、
ジャズから少し離れざるを得なくなる。
でも、また余裕が出ると、ジャズに戻る。

なんとなくそれをこの数年、
初めてジャズ演奏のお仕事いただいた時から続けている。

もともと、ジャズは、好きだし、なんとかして、
大好きなプレイヤーのみなさまと音楽したい!という気持ちが強いので、
続いているのだと思うけど・・・

さて、今回、
数年前に自分なりに必死に考えたアドリブのメモを振り返ってみた。

すると、なんて単純なリズム、驚くほとシンプルな旋律のメモが出て来た。

しかも1パターンか2パターンしか用意できていない!

当時はそれでも何時間も考えてメモして、
練習して、本番迎えてた!

箏はアドリブできないときはメロだけでも十分ですよ、
と言われてたけど、それってジャズじゃないじゃん・・・

負けず嫌いはこう言うとこで出るみたいです、私の場合。

無理やり、全ての曲でアドリブ入れさせてもらったのでした。(ひゃ〜〜〜頑固すぎる・・・笑)

今もアドリブの苦しさ難しさは相当なものですが、
最初に比べると、なんか少し光が見えて来た感じがありました。

全然自由自在ではないですが、
いちいち全てのコード確認しなくても大丈夫になってきました。

メロを右手で弾きつつも
コードを見ながら左手での和音を入れやすくなったり。

じわじわ、と基礎の力がついてるかもと思える瞬間が現れはじめました。

でも、これって、ジャズではほんの初歩の初歩!!!
先はかなり遠い・・・は〜〜〜〜。

リハをすると、あーまるでついていけてないわーと撃沈もしますし。

それでも、なんなんでしょうか・・・
石井さんも定村さんも、金澤さんも・・・
私を見捨てずに・・・・支えてくれる。

こんなありがたいことってあっていいのかな・・・・。

その気持ちに応えたいので、
次ご一緒するまでには、もうちょっと成長した姿を見せたい・・・と思うのですが・・・・

う〜〜む、先はそう長くないし・・・・(自分もそう若くないからという意味)
急がないとな・・・。

つづく。