毎日のようにレッスンしていますが、
レッスン日誌・・というものは、ブログにはたまにしか書いていないな〜〜〜。
自分のファイルには、毎度のレッスン、
どの方が、何の曲をやり、どんなこと課題としたか・・・
等メモメモしています。
これは、自分にとって、おそらく教室の中で一番大事な歴史であります。
どんどん溜まっていき、
ファイルに挟まりきれなくなった分は、
もっと厚いファイルにストックして、
自宅に保管しています。
辞めたかたの分も全てとってありますので、
数年ぶりに復活・・・・
と言う方の過去の様子もちゃんとわかります?
たまに、新しい曲に入る時、
これまで、その方がどんな曲をレッスンしたかな・・・
と前の方のページを見ると、
思いの外、いろんな曲を弾いてきたことに驚いたり。
あ〜〜〜最初は、押し手の形が悪かったんだな・・・・とか、
この曲の時、初めて、勉強会に出たんだな〜〜〜とか・・・・
蘇る蘇る!!
でも・・・・たった5年位で、こんなに難しい曲を弾けるようになってるんだ〜〜!!
という驚きも多く、
その間私はどれほど成長したかな・・・・笑・・・・なんて比べたり。
さて、今日は、夜は自分のお稽古があるので、
18時まで・・・・でレッスンは終了しましたが、
いろいろな貴重なお稽古でした。
「少年時代」を弾けるように(少し前に記事にしたかな)と通ってらっしゃる60代の生徒さん。
(もちろん、他の曲も時々やっていますし、ご経験者なので、過去にも他の曲も弾いています)
目的は、どなたか大切な方に、自分のその曲の演奏を聞いていただくため・・・・
でした。
「あ〜〜〜全然うまくひけないので、まだまだ先になってしまうと思います〜〜」
なんて前回話されていましたが、
いやいや、これくらい弾けていれば、大丈夫ですよ〜〜なんて話をしたり。
上手に弾けるようになってから・・・とか考えすぎてしまうと、
案外、そう自分で思える日はなかなかやってこないということ。
目的があるから、それにむけて、取り組む・・・・
できるようになったらやる・・・
ではなくて、やるためにできるようになる・・・・
なんだろうな・・・・と最近、自分自身の演奏を省みて思います。
なので、今年はいろいろ挑戦しようとも思っているところなのですが?
そうしたら、本日のレッスンで、
「先生、少年時代は今日で卒業します〜!!」と元気にいらした!!
あれ・・・・もしかしたら、あきらめてしまったのかな?とふと不安に。
いやいや、全然そうではありませんでした。
「先週、アイリッシュハープの演奏家の方(ご友人)がいらしてくださったので、
一緒に合奏して、録音したんです!!これ聞いてください〜!!」と
録音を聞かせてくださった。
もちろん、途中、ちょっとたどたどしいところもありましたが、
実に気持ちのこもった優しく素敵な演奏ではありませんか!!
「実は、さとうきび畑もついでに録音したんです〜〜〜!!」と。
アイリッシュハープの美しい音色に、Aさんの優しいメロデイ〜。
癒されました、?。
ということで、今日からは別の曲に入ったわけです。
大切な方には、この録音を聞かせてあげることに決めたそうです。
有言実行・・・・なさった様子を目の当たりにして、
他の方からしたら、そんなに、大きなことではないかもしれないですが、
彼女にとり、どれほどの勇気がいったことかと。
そして、こんなに熱い気持ちだったのか・・・・と。
35年以上、お嬢様の介護をなさりつつ、自分のことは全て後回しだったAさん。
箏への向き合い方・・・・こんな道のりもあるのだ。
そんな場面をご一緒できることの幸せ。
箏を指導していて本当によかったな・・・・と思える瞬間です。
つづく。