楽器選び

教室で指導させていただけるようになって
指導の他に、いろいろと勉強しなければいけないことはあるわけですが、
そのなかでも大きなことの一つに
楽器選びということがあります。

自分の楽器ではなく、
生徒さんの楽器をどのように選ぶかということ。

これまで、多くの楽器を生徒さんが購入してきました。

この春も、箏や17弦、数名の方達が購入しました。

この方には、きっとここの、こういう楽器が良い・・・・
と判断をすることは、とても難しいことですが、
多くの生徒さんにとっては初めての箏。

新しいものを選ぶにしても、中古のものを選ぶにしても
条件の中で、なるべく満足のいく楽器を選ぶ手助けをすることは
指導者の勤め。
これまでの経験や楽器屋さんとの信頼関係をもとに
生徒さんのために、力を尽くしたいと思うわけです。

幸い、信頼できる楽器屋さんに恵まれ、
いつもこちらの要望に無理してでも快く対応してくださる方ばかりで
本当にありがたく思っています。

この春もそんなエピソードが続き、
本当に楽器屋さんに助けていただいてばかりでした。

これからご経験が長くなるにつれて、
第二の箏を選ぶ人もでてくるかもしれません。
また三味線をスタートする方もいますので
お三絃選びも加わることでしょう。

楽器についての理解をもっともっと深めていきたいと
改めて思う春なのでした。

さて、自分のことになりますが、
母が箏をやっていたということで、
楽器は家にもともありましたし、
実は13弦そのものは、
これまで自分専用に新しいものを買ったことはありません。

新しい物というと、親が私の三味線の撥を買ってくれたのが初めてでした。
たしか高校生、いや、大学生だっただろうか・・・・
べっ甲のもの。
今でも愛用しています。
小学校3年生位から三味線をスタートしたのですが、
たしかその時もわりとしっかりしたべっ甲のものを用意してくれました。
ですが、それから10年位たち、
もっと良いものを選ぼうと思ったのでしょう。
三味線、頑張らせたいと思っていたのかなあ〜〜〜〜。

当時は、特に気にもしていなかったのですが、
母も父も、その作りや、柄を一目で気に入ったようで、
当時、すごく良いものが買えた!!と満足気に話していたのを覚えています、笑。
贅沢とは無縁の両親でしたが、
箏関係に関しては頑張って購入してくれていました。
当時の私にはまったく良さがわかっていませんでした。
なんで、ひとつ持ってるのに、また買ってくれたんだ??程度、笑。

今になってみると、本当に色や柄、私もお気に入りで
ますます愛着が湧いています。
良いものを選んでくれた親に感謝感謝です。

そして、次に新しい物というと、
結婚して2年目、長男が生まれ、その一年後四国に転勤が決まった時、
夫氏が17弦を買ってくれたこと。
夫氏24歳の頃。

このときの一恵先生のお喜びよう、今でも覚えています。

螺鈿隊としての1STコンサートを終え、その打ち上げが
私の送別会にもなったのですが、
その時、一恵先生が皆の前で
「おうきくんが17弦買ってくれることになりました〜〜〜!!」
と発表、笑。

幸い、内弟子期間中は先生のところで17弦をお借りして毎日のように練習できたので、
自分ではまだ持っていませんでした。
ですが、四国へ行くとなると、そうはいきません。

今がタイミングと夫婦で思ったのでしょう。
もちろん、当時は私は仕事はしていないので、
稼ぎは夫氏のみ。

今思うとよく買ってくれた・・・・と改めて感謝。

そろそろ、お三味線にしても箏にしても、
自分用の新しいものを選んでいきたいという気持ちもあるのですが、
その前に息子たちの三味線のバチを選んでやりたいという気持ちが高く、

欲しい物はつきませんが、笑、
がむばろっと!!(何を?笑)

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください