柏・Nardis その3

会場に戻ると、教室のNさんとOさんがやはり前の席にいらしていて??
ちょっとリラックスすることができました?

少したつとWさんも!?
お忙しい中、遠くまでかけつけてくださり!

柏はいつもの会場に比べ随分遠いですし、
Wカップ日本戦とばっちり重なった時間帯、
お客様いらっしゃるかな・・・・と不安でしたが
ありがたかった〜〜〜?

どれほど励みとなり心強かったことか・・・・??

今回は集客もいつも以上に頑張らないと・・・・・
気合い入れて、チラシも印刷してみましたが
結局はほとんどさばけずに終わったのでした?

集客に関して、ふと最近思ったのは、
そういえば、箏をやる人でjazzに興味がある人はほとんどいないだろう。

(純粋に箏曲を聞きたい。和楽器のみの合奏を聞きたい。というのがほとんどだと思う。)

そして、jazzの好きな人に、和楽器に興味がある人もあまりいないだろう。
むしろjazzに和楽器が入ることには抵抗感を持っている人も多いだろうし、
箏でjazzやったところでね〜〜〜〜と思われても当然だと思う。

ましてや、石井さんたちのようにジャズ界トップの方達に混じってやるなんて。
アンチ箏、アンチ私・・・・も多いのではないか・・・と。

最近、石井さんの記事に、小林真由子の名前、時々出てくるけど・・・・
あの人いったいなんなんだろう・・みたいな・・・。

実際、まだまだジャズリスナーの方達にはライブに
いらしてもらえていない。
そりゃそうです。
ただでさえ、毎日のように繰り広げられる、ものすごい数のジャズライブ。
その中から選んでいただけるようになるには、
途方も無い時間と努力が必要なのでしょう。

ただ、ほんのちょっとづつ(毎回数名づつ)増えている感じもあって、
非常にありがたく、その方達に、あ、箏がjazzに入っても、
そう悪くはないかも・・・良さもあるかも・・・
って思えてもらえる日がいつかきたら嬉しい。

みなさん、聞く耳は非常に厳しい。
とにかく日々、いろいろ聞いてらっしゃる方ばかりです。

あ〜〜箏の音色、めずらしいな、いやされるな〜〜〜とか、
あ〜〜〜こんな曲も和楽器で弾くんだな〜〜〜なんて
優しい感想はあるわけもないし、
そういう感想はいただいてもあまり嬉しくはない。

「なに、あのアドリブ・・・・めっちゃ初心者丸出しじゃん・・
アマチュアのジャムセッションの人たちの方がずっと上手いわ・・・・
グルーブ感も全然でてないし・・・・あれでジャズって笑わせるよな〜〜〜〜
いくら和楽器だからって・・・ジャズなめすぎ・・・」

みたいな感想は容易に予想できます。
正直に言っていただくほうが、ずっとすっとしますね。

(あ、言われてはいませんが、笑。
でも私が逆の立場だったら、そう思われて当然だと思うのですよ。)

ただ、目指していくものは、純粋なjazzにかなうはずはないし、できるはずもないので、
(ジャズやったるで〜〜!みたいな勘違いはしていませんし、
自分でもできる・・・なんておこがましいことは微塵もかんがえていません。
やればやるほど、それは無理・・・とわかっています。
あと3回くらいうまれかわったらできるのかな〜〜〜)

自分のもっている力、これまでの経験を生かし、もちろんちゃんと新しい勉強をし、
いわゆるjazzとはちょっと違うけど、おもしろい一面が生まれるような
そんな方向。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、本番はリハとはまた違った展開続出。

インプロからスタートというのは
これからはじまるライブの予兆のよう。

気持ちを整える時間でもあり、
お互いの様子をさぐる瞬間でもあり。

石井さんは以前から
純粋に何も決めないインプロをやりたいと言っていました。

これまでのライブでは曲の中で、キー固定のインプロはしていたのですが、
ドフリーはやっていなかったので、
(1年前のお寺での即興はドフリーでしたが)
今回はじめての試みでした。

楽譜もない、決め事もない、キーも自由、
すごい開放感と同時に、
相手の音や気配、自分の音へむける集中力や緊張感。

非常に心地よい。

準備している曲の緊張感とは全然異なる心持ち。

ライブで両方できるというのは、
自分のテンションをいい具合にキープできるかんじもしました。

さて、今回2回目となる「Elevation Of Love」
前回からかなり修正を入れました。
まず、ソロ部分の音数を少し減らしました。
17弦の音の良さを出すには細かい手ばかりでは微妙だなあと思ったのと、
どの部分のコードに載せているか、もっと 伝わりやすくしたかったのもあります。

そのコツは、何度かやっているうちにちょっとつかめてきた感もあります。
また、メロ部分は全てバイオリンにお任せし、
自分はベースに専念。

まだまだ消化不良の部分は多いですが、
前回より、よくなったかんじもあり、少し光が見えてきたかもしれない。

これはなんどもやっていきたい。

(前回、自分は撃沈。これは自分には無理な曲だと思ったのでした?
でも、再挑戦することで、またやってみたい気持ちになれたのも大きい。)

後半は

みだれで足をつり、
Be My Loveで復活、。

どちらも前回、演奏した曲ですが、
どちらも違った感触。

Be My Loveは、
石井さんのイントロをかなり長く楽しませていただきました?
だって、イントロ美しすぎて、箏、入りたくないんですもの・・笑。

石井さんはいつだって、その時との時の雰囲気で、
めくるめく美しさのイントロを奏でます。
それを聞くのも非常に楽しみです。

 

あ〜〜〜いかん、このままじゃ、箏の音入えないで、おわっちゃう〜〜?
ということで、目をさましてスタート?

この曲、音源もいろいろ聞いていますが、
もとのメロディーが美しすぎるということもあり、
多くの演奏家はそのメロをくずさずに、大事に展開させたいのだろう・・・。

アドリブ部分でもメロを奏で、
すこし飾りを入れる程度のものが多いのが印象でした。
(私が聞いた音源は10種類程度なので、他にもいろいろなタイプのものが
あることも間違い無いですが)

私はわりとメロを崩してしまっているのですが、
美しいコード進行のおかげで、
きれいに聞こえる感じもあるよう、とてもありがたい曲。
石井さんもこの曲お気に入りのようで、
前回に続き今回もやりたい、とのリクエストでした。

 

さてさて、蓋を開けてみたら、今回の目玉ともなった
Recado Bossa Nova

スタンダード中のスタンダード。
有名すぎる曲でもあります。

ところで、選曲の時、自分はボサノバはじめとするラテン音楽に好みが
集中しつつあることを実感しています。

いつかやりたいと思っていて念願叶いました。
が・・・・予想と裏腹に、
ソロ部分はコード進行はずれたキー固定オープン(尺自由)フリーになりまして・・・

え〜〜〜?

というのも、リハで、まずオーソドックスに演奏を3人でやってみたのですが
これだと普通すぎるよね。
ボサノバをドラムがいない中で、普通に演奏しても
なんか物足りないよねと。

そこで石井さんの一休さんのような閃き!
「めっちゃ悲しげにスローな雰囲気でメロ、スタートしてみては!」

え〜〜〜〜Σ(・□・;)
確かにメロはあかるい曲調ではないですが、
ノリは良い曲。
それを、スローに悲しげにか。

でメロ担当の私。
なんかおも〜〜〜い感じでやってみる。

「じゃ、ソロ部分は、とにかくどこまでも壊れよう!コード無視で!」
というこれまた石井さん閃き。

は〜〜〜??
こ、こわれるですか〜〜〜〜?
それならできそう!笑。
(いつも壊れてるから、笑)

そんなこんなで、どうなることやらの本番はというと。

あれ・・・・・重くと言っていたのに、思ってよりノリがいいかんじに
イントロスタートしてませんか?石井さん??
え〜〜〜どういうこと〜〜〜。さっきと話ちがってませんか?石井さん?

やや内心焦っていました。
このノリで入っちゃっていいの?
え?まだ?かな・・・・どうしよう・・
ま、いいや、しばらくイントロ聞いてよう、笑。

すると徐々にテンポダウン(ほ〜〜〜よかった)
スローにメロスタートできました。

そこから、どう即興にうつっていったのか記憶ないのですが、笑、
とにかく、ガシガシに盛り上がっていき、
ふと、3人のリズムが揃っていって、
「じゃん、じゃ、じゃん〜〜」みたいな連打になり、
突然、じゃん!!

で皆一斉に終わったという。
これには自分でも驚いた!

(逆に、そのあと、飛び出して、一人だけ、もう一度、じゃん!とかしたらと思うと
ちょっと恐ろしい・・・?)

すると曲終わったかんじになったので、
お客様からも拍手がど〜〜っと!!

(私自身、あ、このまま、曲は終わりにするのかな・・・・と思いました・・・・・が)

少しの休止のあと、
石井さんがおもむろに美しい音を奏で始め・・・
(あ・・・・終わってなかったんだ、笑)
メロをまたスローに入れて・・・・
めでたく完結・・・・・

最後の最後までスリリング。
きっと本番でしか起こりえない音と音とのぶつかり合いであり、
偶然の創造物でもあり。

グレコ、Nardisで演奏した中で、
この曲ほど、予想外の展開はありませんでした。
その分、ほんとに面白かった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください