柏Nardis 弦二重奏!!

柏Nardisは9ヶ月ぶりになります。
昨年6月にライブをやらせていただいて以来。

毎月毎月気になるライブが目白押し・・・。

あ〜〜もっと行きたいのだけど・・・・。

定村史朗さん(ヴァイオリン)、須川さん(チェロ&ベース)のジャズライブ。

濃い、濃い。
本当に濃かった。

重いとか、わかりにくいといか、そういう重さではなくて。

お互いの音を、呼吸を心底味わい楽しみ、
それに反応しているうちに、
自分でも想像していなかった・・・・
思いがけない展開がステージで巻き起っている様子から目が離せない。

超絶に素晴らしいお二人をみている安心感と
手に汗握るかんじが入り混じっているような。

一昨日、斎藤徹さんと一恵先生のトーク&即興演奏ライブにうかがったばかり。

印象に残った話の一つ。

「17弦は(13弦も)自分の体から一番離れている糸、
地に向かう糸が一番低い音。
ベースは自分の体に近い弦が低い音・・・・」

それによる表現の違い等もお話されていましたが、
そういえば・・そうだな〜〜〜〜なんて今更のように気づき。

須川さんが時々、自分の体近くで、
ものすごい低音、だけど、すごく張りのある音を弾くのを印象深く聞きました。

でも確かに17弦の最低音を出すかんじとは、違う(ように見える)。

ただ、いずれの楽器にしても、何か特別なものが入っていることには間違いなく、
その一番低い音を出す時の、気の入れ方というのは、方法は違えど
なにかそれぞれのこだわりが確かにある。

そして、右手でのピチカートの時の親指の力の入れ方に、
しつこいくらい見入ってしまいました。

日頃から、ベースのビチカート(正確にはピチカートとは言わないのかもしれない・・・
ピチカートというと、もっとふわっと、空中に響く音のようなイメージがあるけど、
ベースのそれは、地を這うような印象にわたしは感じる。)
はとても気になっていて・・・
17弦と確実に違う。
そして、めちゃめちゃ手が細かくても、すごい粒が揃うし、自在にリズムを刻む・・・

17弦はそうはいかないんだよなあ・・・・。
くやしいというか、かなしいというか・・・・
何か方法があるのかどうか・・・・と。
構造上仕方ないのだけど・・・。

一本の糸でいくつもの音程が出せるベースとの違いでもあるけど、
それにしても、何かヒントがあるのではないかと・・・・。

そんなわけで・・・
すごく見入っていたのでした。

そして定村さんの左手の手首にふと目が!すごい自然だな〜。

このところ、三弦を弾く時の左手の手首については、
すごく自分自身のことも気になっていて、
いかに癖をなくすか・・・・ということに力をいれているけど、
その理想の感じを定村さんの左手の手首に見たのでした。

楽器は違うけど・・・・
同じかも〜〜〜〜!!!

と。

ついついジャンルは違えど、弦楽器。
演奏、音、そのものではなく、テクニック的なことにも、かなり目が、耳が行ってしいまうのは
・・・職業病・・・・か・・・・笑。

定村さんのMCはいつもとっても独特。
淡々と話すその中に、すごい経験と知識と、好奇心が混じっている。
彼がどういった勉強をしてきたのか、どういう観点でジャズを身につけようと
取り組んできたのか・・・
ほんのほんの一部ですが垣間見ることができ非常に興味深い。

話してくださる内容のほとんどは、私がしらないことばかり!
単純に勉強にもなる。

いつか定村さんトークショーをひらいていただきたい。

一曲目には間に合わなかったのが残念!

後半のPrelude to a Kiss‼️
こんな展開になるのか・・・と驚き。
それは、即興部分のみならず、メロを奏でるときに
香りというか、空気というか、ほんとうにすばらしいのです。

プロなら、とか、
ちょっと上手な人なら、とか、
メロが弾ける人なら、とか、
あるいは、ちょっとメロをくずして表現できる人なら・・・

が弾くメロとは、全然全然種類が違うのです。

 

そこで、自分が普段弾いているメロ・・・・をやるのではなくて、
そこでしかできない自分のメロをやる・・・というのでしょうか・・・
やはり、常に進化しているかんじというか・・・・

長い即興の中に突如現れるメロ。

ジャズのメロに入るその瞬間。
緊張感と安心感がまじりあうそのジャズの瞬間がすごく好きです。

え〜〜〜〜こうくるの〜〜〜!!
すごいすごい〜〜〜〜という時の、須川さんの笑顔がすごく素敵。

定村さんは、笑顔とは違って、お〜〜〜〜とほんとに興味深く相手をみるかんじ。

それぞれの素がほんとにわかりやすいほど、こちらに伝わってくるのも
ジャズの良さだな〜〜〜?

そういえば、初めて石井彰さんと定村さんのデュオを聞いたときも、
この曲を聞き衝撃を受けたのでした。
そのときは、Prelude to a Kiss という曲(スタンダードではあるので、ジャズ好きな人は
もちろん、みなさんご存知かと思いますが、ごく一般的に誰でも知っているというスタンダードではない・・・・)は、私は知らない曲でした。

すごく美しくて、でもものすごくわかりやすいメロではなくて、
でも、なんだか、すごく気になって、いろいろ調べて・・・
でも、なんともちょっと難しい感じもして・・・・・
もんもんとその曲のことをずっと考えていた時期がありました。

それでも、なんども、いろいろな方の(おもにボーカルの方の)音源を聞いてるうちに、
突然、身体に入ってきて・・・・
ひゃ〜〜〜〜美しすぎる〜〜!!

と。

どうして理解するまでに、こんなに時間がかかったのか・・・・謎!笑。

で・・・今一度、石井さんと定村さんのその曲が聞きたいな〜!!

そして、定村さんの名前のないオリジナル。
一音一音の深みがすごかった。
確実に和・・・のテイストも入っているように感じました。

ニューヨークから日本に帰国なさった際に
必要に迫られて作曲した曲とのこと。
名前は無い曲。

久しぶりにお会いしたマスターといろいろお話できたのもすごく刺激的でした。
長年、柏でライブハウスを経営しているご主人。

ここでは、演奏者に、なんだって挑戦してほしい・・・・というスタンスとのこと。

ある意味・・・・かけ・・・みたいなことだっていい。
リスクたっぷりでもかわまない。

定村さんや石井さんのようなベテランのプレイヤーだって、
プロになりたての若手のプレイヤーだって、
何か新しいことに、この場所だと挑戦したい・・という気持ちになる・・・

のかもしれない。

いくつかのライブハウスで演奏させていただくようになり、
場所、オーナーによってのスタンスの違いというのは、徐々にわかってきますが、
ここNardisのマスター・・・・もまた、本当に素敵です。

私も、昨年一度だけ演奏させていただいただけなのに、
そこで演奏するミュージシャンの1人として、ものすごく親身にお話に付き合ってくださり、
ほんとに感激しました。

どんな話をしたかは・・・・またいつか記事にするかもしれないけど、
すごく大事なことを話してくださいました。

来月、同じ場所で迎えるライブに向け、背中を押していただきました。

常連のお客様にもまたお会いできたり、(来月もいらしてくださるとのこと?)
お初の音楽家の方もご紹介いただいたり。

とても嬉しい時間でした。

サービスで出してくださった烏骨鶏のカステラ!!なんと金粉付き!!
絶品でした!!

そしたら、コーヒー飲みたくなりまして・・・笑。

チョコもサービスしてくださった?

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