とある方から、ステージの直後、メッセージが届きました。
前回の久遠。
何もわからず、何もイメージしておらず、
ただ無我夢中だったステージ。
その時、メンバーからもお客様からも大変驚かれ、
箏の音のすごさに魅了された・・・と
自分にはもったいない程の感想をいただきました。
きっと、それは、彼らにとり、
それまでの箏に持っていたイメージと全然違っていたことだったり、
箏でこういう表現もできるんだ〜〜という、
はじめてだからこそのインパクト・・・・による部分も多かったと思います。
それがたとえ私の演奏でないとしても、
同じような活動をしている演奏家・・だれの演奏でも
そう感じたのかもしれない・・・・。
そいうこともあり、実は今回のステージは自分にとって、
かなりのプレッシャーでありました。
前回の同じことをやっても
(というか、何をやったか全く覚えていません、笑)
進歩はないし、
かといって、意識しすぎて、
いろいろこねくりまわすのもなんか自分と違う。
いろいろ準備しつつも、
結局はその時の感じたままで音を出すしかないのだろうな・・・
最終的にはそういう気分で当日を迎えるわけですが。
終了後、
はたして、どうだったのだろう・・。
確かに、前回に比べると、躊躇なく音をだす場面が増えた感覚はありました。
具体的には、なにかきっかけを自分から作り出すことにためらいがなくなっていたり。
おそらく前回は、相手が出したことに、受け身で反応する・・・
それに近かったのではなかっただろうか・・・
音源も映像も残ってないので、なんともいえないけれど。
でも、やはり、もっともっと感じること、
もっともっと自分の音を出すこと、
これから、もっとやらないとな・・・・なんて、思いながら
片付け等しておりました。
そこへ、このメッセージ。その時は気づかず、打ち上げの後、気づきました。
帰りの車で読み、涙がじわじわと。
あ〜〜〜この2年間で、何か人に伝わる変化が起きていたのかもしれない。
その可能性がある・・・
と思えただけで、本当に嬉しかった。
「今日の演奏、とても感動しました。
帰る前に思いを伝えようと思いましたが、
明日早朝から北海道へ調査旅行に行かなければならず挨拶もせず帰ってしまいました。
ちゃんとした感想は帰ってきてから伝えつもりですが、
でも感じたことを簡単でも伝えたいと思います。
2年半前の長昌寺に始まり、去年、今年とグレコでの演奏、
そして今日の長昌寺。
明らかに変化しています。
最初の長昌寺での演奏も素晴らしいと思いましたが、
今日はもう別人のようでした。
グレコでの演奏を聴いているので、こうなるかなとも予想はしていましたが、
予想を遥かに超えていました。
石井さんに触発された部分もあるでしょうが、
小林真由子という筝曲師のオリジナリティが前面に出ていたと確信します。
音の広がり、奥行きがさらに増し、そして繊細で大胆、いい意味での狂気(これは言い過ぎか)を感じました。こんな人とわずかでも関わりを持てたことがとても嬉しくなり、込み上げるものがありました。
ありがとうございます。
これからが楽しみです!
ヒグマに食べられてなければ帰ってきてから感想を書きたいと思います。」