生徒さんたちとともに。教室とともに。

【生徒さんたちとともに。教室とともに】

今回のThree Wisdomsのコンサート、

自分にとって、今年一番、いや、
もしかしたら人生で一番大きな意味を持つコンサートでした。

会場は大きくはありません。キャパは64名。
でも、自分にとっては大きな大きなコンサートでした。

これまでは、仲間と・・・沢井で・・・お仕事で・・・・・誰かのトラで・・・・
そういった演奏活動中心。
2年半前に初めて大塚GRECOでBOYsとジャズライブ。
この時がおそらく自分にとり、初めて、自分個人の演奏を認められ
声をかけていただきステージという形では実現したのだと思っています。

沢井の真由子さんとしてでもなく・・・・
螺鈿隊の真由子さんとしてでもなく・・・・
箏演奏家としての真由子さん・・・・として。

自分のバックグラウンドを何も知らない、たった一度演奏をご一緒しただけの方から
声をかけていただけた喜び・・・・というか驚き。
しかも素晴らしいミュージシャンの方から。

そして2年半後、今回のコンサートとなりました。

一恵先生に、何か本番があるときは、こういうものがあります・・・
と報告をしますが、その時、
「お!!いよいよ、真由子さん、自分の力で得たステージね!!」と

すごく喜んでくださったのが印象的です。
その機会を無駄にしたくない・・・・という思いで挑んだ最初のライブでした。

さて、今回のコンサート、本当に多くの生徒さんが応援にかけつけてくださいました?
初めていらしてくださる方も多く、どれほど嬉しかったことか?

自分の土台は箏教室にある、箏教室により、生徒さんたちに育ててもらっている。
そう確信したコンサートでもありました。


そろそろ教室をはじめないと!と資格を慌ててとったのが10年以上前。

それ以前は、箏衛門や螺鈿隊での活動、自分のお稽古、時々演奏のお仕事。
そして子育て。

長男が1歳ちょっとのとき、転勤で四国。
そこで次男が生まれ、三男を妊娠。
その3年間はユニットの活動には思うようには参加できないので、
本当に自分のレッスン中心。
幸い大阪で一恵先生のレッスンを毎月受けることができました。
毎月、小さな長男、生まれたばかりの次男と車で高松から大阪への小旅行。
(運転はもちろん夫氏)
そして、大きな演奏会の時に東京に戻る・・・程度。


今思えば、本番に向けてではなく、レッスンのためにじっくり自分と向き合い、マイペースで練習できる時間をたくさん作れた時期でもありました。

きっと本番が多ければ、プレッシャーもすごく、
まだまだ慣れていない一人目、二人目の子育ては
本当にストレスの中でおこなうことになっていた気がします。
気持ちにも時間にもまだ余裕があったこと・・・
それが後でふんばりがきく土台になったのかもしれない。

一方で、仲間の活動、活躍を横目で見て、自分には今何ができるのだろう、
日々悶々と焦り、悩む日でもありました。
自分ではそのことを実感していた気はなく、子育てに没頭し、楽しみ、
マイペースで箏に触れていたつもりではいたのですが・・・・。
後から母から聞きました。
長男、次男を産み育てている数年は、箏をなんとかしないと!!と私は焦っていたと。仲間を見て焦っていた・・・・と。
母からはそう見えていたようです。

東京へ戻り、再び、箏衛門や螺鈿隊の活動に本格的に復帰。
とはいえ、三男が生まれたばかり。
それ以外の活動はなかなかできるはずもなく・・・・。

今自分にできることを始めなければ!!
小さな子供がいてもできること。
自宅でレッスンすることならできるのかもしれない・・・・。

ということで、講師試験を受ける覚悟ができました。
講師試験を受けるには、その前の3段階の資格も必要なので、
前年にまとめてとりました。
5月10日締め切りの音源審査。GW中引きこもり、息子たちが留守の間にひたすら録音。最期の一曲はノーミスでの収録が間に合あわず?
苦い思い出。

翌年の講師試験。渋谷の会場。
0才の長女の授乳中のため、午前の試験の後、昼休み時間、夫に、まだ小さい息子3人と長女を乗せて駐車場まできてもらい、車中で授乳。午後の試験に挑みました。
(そのお許しを本部からいただくことができたのもラッキーでした)

これだけ長年資格をとらずにきたのだから・・・・せめて全曲暗譜で挑もうと。
条件なかった曲も全て暗譜で挑みました。

夏に資格を取り(光栄にも首席・会長賞受賞)
いよいよ秋に徒募集。

一人目の問合わせを頂いた時の天にも上る喜び!
そこからあれよあれよと増え100名を超えた。
もはや私の力量をを飛び越え、教室が勝手に成長しているかんじでもあります。
当時、箏教室としては珍しくHPで全ての情報を露わにし生徒募集。それしか私に方法はなかったから。有名でもない。経歴もない。待ってたって何も始まらない。
HPで集まった生徒さんはすぐやめてしまうことが多いよ。
レッスン料まで出しちゃうの?大丈夫?等、
まわりの方達からは心配もされました。

でもそれに反して、長く続ける方が多く、どんどんのめりこんでい行く方も!!

文字通り、そこからは(当時33歳)ほぼ私の全精力は箏教室に、
そして、少しづつ増えてきた演奏のお仕事や活動に注いできました。
教室で何か催す時も、自分がステージに立つ時も、かならず協力してくれるのが、そして楽しみにしてくれるのが、まずは生徒さんたち。そして、めげそうになっても励ましてくれる、心からの賛辞をくださるのも生徒さんたち。家族以上の理解者かもしれない。

もし生徒さんたちがいなかったら・・・・この数年精力的に行うようになってきた
ライブ等・・・・・開催する気持ちすら芽生えなかったかもしれません。

教えるだけでなく、自分が演奏している姿を見せなければ・・・・自分も前に進んでいる・・・・という姿を見せなければ・・・・そんな良い意味でのプレッシャーが
教室をやっていると・・・・芽生えるのです!!

ここまでくるまでの道のり、かなり遠回りだったけど・・・
だからこそ、出会えたミュージシャンの方達・・・・
だからこそ、出会えた教室の生徒さんたち・・・・・
の存在は大きすぎるものであります。

生徒自慢になってしまうけれど。
今回のコンサート、生徒さんからいただいた感想、一部紹介させてください?。

「真由子先生、コンサート、お疲れ様でした。
素晴らしかったです。先生を尊敬しております。誇りに思います。先生の生徒でよかった、と何度でも思ってしまいます。
もっと上達したい、、、練習するしかない、、。わかっていることが中々出来ず、自分にイライラしている日々です。
でもとにかく、先生について行こう!とだけは決めております。ふつつかな生徒ですが、今後ともよろしくお願いいたします。コンサート中、先生に羽が生えているように見えました」

「コンサート、素晴らしかったです。感動しました!
 以前、ピアノとベースのライブを聴きにいかせてもらったのですが、あの時も感動して、箏でジャズをどうやって演奏するんだろうという興味がまず先にありました。
 今回は、ジャズとか箏とかそういうことを忘れて、ほんとうに楽しい時間を過ごさせていただきました。
 確かなテクニックに支えられて自由自在に表現される音楽、迫力、しっとり、えっ、そんな演奏方法と目でも音でも楽しませていただきました。そして、一体感を感じました!」

「コンサートでの小林先生の挑戦する姿は、とても頼もしかったです。まさか、作曲までされるとは、びっくりのびっくりでしたが、とても心にしみわたるジャズでした。
地唄ライブの時もそうでしたが、最後にもってくる土声。小林先生、やっぱりすごいなぁ~と、どこまでもストイックです!
小林先生が尊敬される方と、楽しくライブをしている姿が、私は一番好きですし、E.S.T.のelevation of love、とても素敵で何度も聴いてます!
小林先生のつくる曲をもっとききたいなぁ~!」

「私がThree WisdomsのLiveを観に行ったのは何回なのかなーと考えて3回?かな?4回かな?
初めは石井さん、定村さんに真由子先生がついていきます!という意気込みを感じながら演奏されてる感じがしていました。でも、今回8回目コンサート。前回のLiveを聴いていないのが残念なのですが、JAZZにハマっているお琴の音色、ついていってる真由子先生じゃなくてThree Wisdomsのone teamな演奏をすごく感じました。無茶苦茶偉そうな解説笑。すみません?
でもすごくすごくいい演奏でした!」

「忘れもしない、初めての大塚グレコライブのあと石井彰さんから思わず握手を求められて
「あの人(真由子先生)、なんなんですか❗️」
と問われたこと。「真由子先生です!!!!!」と答えた私。
あのときから変わっていないこと…
真由子先生はいつでもどこでも「真由子先生」であり
いつでもどこでも何を弾いても、とにかくカッコいいです!!!!!箏をとても丁寧に教えてくださる尊敬する師匠であり素晴らしいステージを見せてくださる大きな大きな箏曲家・演奏家でいつでもどこでも何を弾いても、なんなら焼肉を食べていても!とにかくカッコいいです!!!!!
これからもその大きな背中、はるか遠い後ろ姿を追いかけさせてください。真由子先生のお教室で知り合った箏仲間も宝物ですし、その仲間と一緒に走っていきたいです。」

涙のとまらない朝でございます?。

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