先月末に貴重な演奏会に伺いました。
一恵先生ご出演の演奏会。
東京文化会館小ホール。
一恵先生、昨年末は骨折をなさったり、
コロナ禍では活動ができなかったりと、
久しぶりの大きなステージでらしたようです。
ここまで!これほどまでに心に響くとは・・・。
こんなに一音、一音にゾクゾクするとは・・・。
ずっとずっと一恵先生の演奏、音楽、音は私をひきつけてやまなかったけれど、
これほどまで。
自分自身にも時間とともに大きな変化があるからかもしれない。
一恵先生の本当のすごさ、すばらしさ。
まだまだ私には知らない部分がたくさんあるようだ。
この大きな演奏会のオープニングは、なんと、一恵先生と、やはり17弦の名手であられる菊地悌子先生のプレトーク❗
今年、17弦箏は、宮城道雄が作って100年という節目。
17弦を第一線で演奏なさってらしたお二人の貴重すぎるトークが
繰り広げられたのです。
17弦の魅力、17弦に対するこだわり、
お二人には共通点もあるし、もちろん違うお考えもおあり。
それぞれの価値観を十分に理解し、尊重しあいながらのトークは神々しくて、
ただただ感動するばかり。
こんな夢のような場面を拝見することができたなんて。
全神経を一音に集中させ、魂で演奏をなさる一恵先生。
先生のもとでずっと鍛えていただいていることのありがたみをしみじみと実感。
生きることと音楽をすることの間に境目は無いのかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一曲めを飾った、「落ち葉の踊り」本当にすばらしかったです!
深海さとみ先生の気迫。正確さ。凛とした佇まい。
3人の見事なまでの阿吽の呼吸、緊張感。
そして、この演奏会では多くの演奏仲間が出演していました。
歌曲と和楽器というテーマで長年続いてきた演奏会。
随分前に私も一度演奏させていただきました。
新作を見事に演奏する皆さん。
あ〜〜〜こうして、一つのジャンルの展開を間近で聞けるというのはとても貴重。
いろいろな方向に邦楽器が翼を広げているんだなあと。
そして私には何ができるのかな。
何がしたいのかな。
思い巡らすのでした。