ご感想。嬉しいな〜💕

こんなに丁寧なライブレポートを書いてくださった方も!!


ジャズリスナーのお客様に聴いていただくのは、
敷居が高く、ドキドキ以外の何者でもないのですが、
最近は箏関係の方はほぼいらっしゃらず、笑、
ジャズリスナーの方たちがお客様のほとんどを占めるようになってきました。
ジャズライブに初めて出たときには考えられなかった現象です!

箏関係の方が少ないのはちょっとさみしいですが、
もともとほとんどいらっしゃらなかったジャズリスナーの方たちが
どんどん興味を持ってくださるようになり、
本当の意味で洋楽器と和楽器を区別なくお客様に
音楽としてお届けしたい・・・
というもともとの願いが少しづつ
実現してきているような気がします。
本当に嬉しいことです!!

とっても地道なことですが、普段の箏曲と合わせて
さらに勉強、邁進していきたいです。

以下、とある方のレポート✨

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22/2/26
LiLi Elegant Jazz@珈琲美学

LiLi(vo) 小林真由子(箏) 井上ゆかり(p)LiLiさんが箏とコラボしたライブをやっていることは知っていたのだが、聴くのは初めてとなる。

1st、例によってTake Fiveの出囃子から、
ゆかりさんのキラキラしたピアノのイントロで始まったのは
I Can’t Give You Anything But Love。
ワンコーラス歌った後に始まる箏のソロが何とも新鮮な響き。
スキャットと箏、ピアノの4 barsもさらに新鮮。

箏は一曲毎にキーに合わせて駒の位置を動かして調弦する。
次は「どこかで春が」という日本の歌。
こういう和な歌もLiLiさんは上手い。
壁にはもう一つ箏が立てかけられていて、1stでは13弦、2ndでは17弦とセットで使い分ける。
17弦のほうが大きくて低音までカバーする。

Raindrops Keep Falling on My Headは箏の和な感じのイントロと、
ちょっとオールドスタイルのゆかりさんのピアノが対照的。

Over the Rainbowはアップテンポで跳ねたリズムで元気良く歌う。
箏のグリッサンドが華やかでいい。
1stラストは、「借りぐらしのアリエッティ」から「Arrietty’s Song」。
オリジナルではハープが使われているそうで、それを箏で置き換えるイメージ。

2nd、箏が17弦に変わって、箏の曲にジャズをミックスしたチャレンジ曲。小林さんは箏で、「海へ」という、栗林すみれさんのお父様の栗林秀明さんが作曲された17弦ソロの曲を演奏し、LiLiさんはまったく関係ない曲、Spring Is Hereを歌うという企画。
これが意外にしっくり噛み合うから不思議。

休みなしにすぐ続けてUp Jumped Spring。

箏とのコラボを聴くのも慣れてきた。17弦は音が低い。
中は空洞で穴が2つ空いているそうで、
そこから共鳴して音が出る。
だからマイクは箏の台の下にセッティングされている。

17弦は歴史が浅く、まだ誕生してから100年ほどだという。十分長い気もするが。

次は「早春賦」。LiLiさんがMCで、小林さんの衣装を桜餅の色、自分の衣装をその葉っぱの色、と表現したのが面白い。
箏をバックに歌い出す。
ゆかりさんのピアノソロには「春が来た」のフレーズが見え隠れする。

My Romanceはゆったりしたバラード。
17弦のソロも低めの音が良く響いて素敵な調べ。
考えてみれば、ライブレポで「調べ」という言葉を初めて使ったかも。
でもそんな表現が箏には相応しい。

ラストは箏の本体を使って打楽器にもなることを聴かせてくれると言ってAfro Blue。
チャレンジ曲。箏の可能性をたっぷり見せてくれて、
ゆかりさんのピアノもダイナミックでぶっ飛んだ感じ。
2つの楽器のバトル、これは鳥肌が立った。
今年初めてのゾクゾク体験だった。


アンコールは小林さんが持ってきた坂本龍一さんの
A Flower Is Not a Flowerという禅問答のようなタイトルの曲。
ゆかりさんの暗~い和音に乗って、
LiLiさんのああ、ああ〜、というヴォイスから、
箏が奏でる寂寥感の漂うメロディー。

およそアンコールらしくないと言えばらしくないが、
LiLiさんらしいと言えば大いにLiLiさんらしい選択だった。
オリジナルはこれかな。
いい曲だ。https://youtu.be/9lERgNF03wA

★1st
I Can’t Give You Anything But Love
どこかで春が
Raindrops Keep Falling on My Head
Over the Rainbow
Arrietty’s Song

★2nd
海へ+Spring Is HereUp Jumped Spring
早春賦
My Romance
Afro Blue
(enc.) A Flower Is Not a Flower


箏が入ったライブを聴いたことがあるか調べてみたら、
6~7年前の浅草ジャズコンテストで「ジャズ箏Ramses」というグループが出演していたのを聴いただけだった。

今日まで、箏とジャズとの融合がこれほどまでにエキサイティングだとは知らなかった。
箏の表現力の幅広さを認識した。

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