昨日の記事・・・
一晩寝ると翌日にはふっきれていることも多く・・・・
今指導しなくていつするんだ!!というこで、キープキープです!!
さて、沢井箏曲院の秋の音源審査が今年も近づいてきました。
初級、中級審査は、一曲の音源提出なのですが、
上級は古典曲&手のもの(主に現代曲、新曲)、計2曲。
曲が増えるだけではなく、
難しくもなるので、
準備期間も初級、中級にくらべて、ずいぶん必要になりますし、
(それは、その曲だけを弾ければいいということではなくて、
そこまでに弾く曲数ももちろんですが、つけなければ行けない基本的な力をつけるのにも
十分な時間と練習が必要ということ)
古典曲(うたもの)をクリアしなければいけないというのは
それまでとの大きな違い。
箏は趣味の一つあるいは、習い事の一つ
ということだけではなく、
将来、指導したい、
本当の力をつけたい、
箏曲という世界をごく一面からだけではなく、
広く、深く知っていきたい、
伝統を学び、それを現代曲にも活かしたい、
他いろいろありますが、たとえば、そういったことを
意識し始めなければ、上級以降の試験にむけた体制はつくれないでしょう。
沢井箏曲院だけではなく、他の会でもそれは共通していると思います。
箏は楽しく、わかりやすく、かっこよく・・
だけではなく、守っていかなければいけないこともあります。
伝えていかなければいけないことがありあす。
それができる人達を育てる・・・・ということも、
資格試験取得においての大きな目的の一つだと思うのです。
(ちなみに、古典曲と現代曲の区分け方法で、認識が違うことがあります。
体験レッスンにいらっしゃると、現代曲ではなくて古典をやりたいとおっしゃる方、すごく多いのですが、
それは「春の海」のような比較的耳にする箏の曲とおもってらっしゃる場合が多い。
たしかに、箏はじめての方にとっては、
「春の海」が古典曲と思ってしまうのも・・・
うなずけるわけですが。
違いますからね〜〜〜〜。生徒さん達〜〜〜笑。
蓋をあけてみると、実際は古典曲をやりたいという方は、ゼロに近いわけです。
といいますか、古典曲が何かをしらない方がほぼ100%(経験者を除く)なのです。
古典曲といわれるもの、箏曲では、主に地歌物。歌がつきます。
段物等、つかないものももちろんありますが。
はて、地歌もの・・・・となると、多くの方は二の足を踏むわけです。
ところで、私の教室のように、歴史が殆ど無い教室の場合、
箏歴長い方は少ないので、古典曲をレッスンで指導する機会が少ない・・・
ということも、他の方たちに古典曲が何かを伝えることが難しい原因の一つでしょう。
もちろん、古典専門のお教室の場合は、初心者の段階から、うたものの曲をご指導なさるわけで、
それは、本当にすばらしいことだと私は思っています。
ですが、自分ときたら、
生徒さんにとってどうしても弾き易い曲、わかりやすい曲を選んでしまう。
この曲楽しい〜〜〜、かっこいい〜〜〜、ひきたいな〜〜って思ってもらえれば、ま、いいかな〜〜とか。
自分の弱さ・・・・・・これなんとかならないものか、日々考えています。
ただ、不思議なもので、そうはいっても、
上級に挑戦する位の方たちになると、
いつの間にか、古典曲について、なんとなく理解ができてきて、(私が折にふれて、ややこしくお話したりするからかもしれないけど・・・・)
やってみたいという気持ちも芽生えて、
やっていくうちに、「おもしろい!!」というところまで行く・・・。
のだから、私もすごく救われるわけです。
ということで、
今回古典曲審査にも挑戦する生徒さん、
一曲とりあえず、譜読みするのに、
現代曲の数十倍かかっています。
小曲集から歌の練習をしていますが、それだって、けっこう時間はかかりました。
これは、当然のことです。それまで古典曲の経験はほとんど無いのですから。
でも、地道に練習することで、
音程も、リズムも、ずいぶん形になってきて、
(もちろん、まだまだ、古典曲初心者の段階ですが)
その成果なのか、現代曲にも良い影響がでているように思います。
古典曲、数をこなすにつれて、譜読みも確実にスピードアップするんで、
2曲目以降は、またずいぶんと楽にもります。
とりあえず1曲録音を完了しました。
約6時間(3日に分けて)、30テイク。
最後の最後で、提出できるものが出来ました。
咳が出ないように、ガタッと音たてないように、音源を消してしまわないように・・・・・等々
演奏以外の面で、私はドキドキの季節です(笑)。
さて、残り一曲、締切りまでに間に合うように
頑張ろう〜〜☆☆